PSYCHOSIS / TSUYAMA30-津山三十人殺し-
元月蝕歌劇団で、function code();やSPEED-iDでもお馴染みの森永理科さんを中心として立ち上げられたPSYCHOSISの演劇、「TSUYAMA30-津山三十人殺し-」を観にザムザ阿佐ヶ谷に行ってきた。

怪奇幻想・ゴシックに関することからくだらない日記までつらつらと。
元月蝕歌劇団で、function code();やSPEED-iDでもお馴染みの森永理科さんを中心として立ち上げられたPSYCHOSISの演劇、「TSUYAMA30-津山三十人殺し-」を観にザムザ阿佐ヶ谷に行ってきた。
「津山三十人殺し」とある通り、横溝正史の『八つ墓村』で知られる凄惨な津山事件がテーマのアングラ劇。しかも音楽はYukinoさんのkrishnablueとSPEED-iDのEUROさんが担当っていうんだから、こりゃ観る前からワクワク。
ザムザに着いたのは開演間際だったので、既に客席はお客さんでいっぱい。出入り口近くの通路前の席に案内された。舞台では目を覆われた女性が二人何やら蠢いていて、劇が始まる前からアングラの香りがむんむんする。この芝居小屋の非日常感ってライヴハウスとはまた違って好きなんだよなあ。
しばらくして客電が落とされ芝居開始。いきなり津山事件のクライマックスである、トイ・ムツオが村人達を殺害していくさまからはじまった。額に懐中電灯を括りつけ、首からライトをぶら下げたムツオが散弾銃を手に怒号を放ちながら俺が座っていた傍から飛び出してきた。ちょっとビックリ。客席の通路を抜け、逃げ惑う女達を追いかけ一人、また一人と殺していく。
不謹慎ではあるけれど、銃を持ったムツオの額に括りつけた懐中電灯と首から下げたライトがスモークの中から舞台や客席を舐めまわすさまは幻想的でゾクゾクする光景だった。
そして舞台はムツオの幼少期へと時を戻し、慕っていた姉の結婚や結核を理由とした徴兵の不合格をきっかけにムツオの心に闇が入り込んでいく様子を史実にそって描いていく。ここでムツオの祖母、イネを白塗りで演ずるのが元万有引力の井内俊一で、コミカルな立ち回りながらも抜群の存在感。
この演劇は月蝕歌劇団の脚本だそうなのだけど、俺は月蝕歌劇団版は未見で、事前情報も完全にシャットアウトしてた。なので、津山事件のムツオの物語と並行して阿部定が登場した時は一瞬頭が混乱。そうか、津山事件は1938年、阿部定事件は1936年だから同時代なんだな。この二つの事件を結びつけるなんて凄い発想だ。
その後もムツオが生み出した虚構の存在の三人組や、未来から来た帝国陸軍の将校らといった、やや突飛な登場人物達が絡みつつ劇は進んでいく。そして最後は時代、環境といったムツオを取り巻く世界への観念的な悲痛な心の叫びで幕を閉じた。
現実の津山事件も遺書から垣間見られる素直さ等、都井睦雄に対する同情の余地を感ずる部分もあり、最後の独白は何か胸にぐっとくるものがあった。破滅的な結末が待ち受けていると分かってはいても、誰もが自身を取り巻く環境を打破できるわけではないものなあ、と妙にしんみり。もっと過激なグランギニョルを想像していたけど、いい意味で色々と裏切ってくる兇魔劇だった。
S&Bのカレー粉で焼きそば作ったら美味しいんじゃなーい!?と思ってやってみた。ソースはカレー粉とオイスターソースとウスターソース。写真では普通の焼きそばにしか見えないと思うけど、すっごく美味しい!口に広がるスパイシーな香りと味で夏バテでもすいすい!
■レシピ
焼きそば麵 1袋
カット野菜 150g
サラダ油 小さじ4
ウスターソース 大さじ1
オイスターソース 大さじ1
カレー粉 小さじ1/2
■作り方
1.フライパンにサラダ油小さじ2をしいて、焼きそば麵の両面に焼き目をつける。
2.焼きそば麵を一旦取り出し、フライパンにサラダ油小さじ2をしいて、カット野菜を入れ炒める。
3.フライパンに焼きそば麵を入れ、ウスターソース大さじ1、オイスターソース大さじ1、カレー粉小さじ1/2を加え炒める。
4.お皿に盛りつけて完成。
コロナ禍になってから開催を止めていた我が主催「躍らせないポジパンナイト」ことDarkside of NewWave、久々の開催!しかも今回は場所を池袋手刀に移し、DJ DARK CASTLEとのコラボで躍らせちゃうポジパンナイト!
Darkside of NewWave vol.4
-featuring DJ DARK CASTLE-
2022.07.01(fri) at 池袋CHOP
Start 18:00 / Close 22:00
Door ¥1,000(+D)
DJ : DJ Chihiro / DJ dB / Ëlmina / Götediener / SatosicK / kihito
VJ : kihito
コロナは相変わらず終息もせず、マスク生活が続く中での開催にはなってしまったけど、踊っている皆さんや出演者達の楽しそうな姿を見て、やってよかったと本当に思った。やっぱり大音量で好きな音楽を全身に浴びることができるのは楽しいし、生きていることを実感できる。御来場くださったお客様、出演者、関係者の皆様、本当にありがとうございました。
今回俺は主催者権限で(笑)2ターンを担当したので、オープニングDJはDarkside of NewWaveっぽく躍らせない選曲、クロージングDJはDJ DARK CASTLEっぽく躍らせる選曲とパターンを変えてみました。
[DJ Setlist]
-from Darkside of NewWave-
01.Liaisons Dangereuses by Liaisons Dangereuses
02.Hunger by Test Dept
03.MoDiMiDoFrSaSo by Einstuerzende Neubauten
04.Endress World by 胎児
05.Cry from the Sanatorium by SPK
06.Junk College by Sadie Sads
07.Hysteria by Lappin Agile
[2nd Setlist]
-from DJ Dark Castle-
01.Graveyard Symphony by WWF (Undertaker Theme)
02.Eskalation (Agrezzior Mix) by Ad Key
03.Operation Q by Terrorkode
04.Midlife Eclipse by Dead When I Found Hers
05.Say Something (Batfloor – Hocico Club Mix) by Blutengel
06.Dark Entries by Bauhaus
MADAME EDWARDAのZIN様や、榎本先生、武田律子さんが参加しているグループ展「KONTON VOX vol.2」に阿佐ヶ谷のRED CUBE GALLERYに行ってきた。この日は予約制でZIN様自らによる作品の解説のトークショー付き。
美容室Lucky3349の店内を抜け、二階のギャラリーへと階段をのぼると、そこは壁一面が真っ赤に塗られた不思議な空間。
ギャラリーの壁一面に総勢19名の作家さん達の様々な作品が展示されている。
まあ、やっぱりお目当てはZIN様のコラージュ作品。コラージュって様々な紙質や素材の異なるものが組み合わされる面白さと言うか、偶然と必然の狭間の絶妙なバランスと言うか、それが視覚からダイレクトに伝わってくるのがいい。デジタルならば簡単に切り抜きやリサイズ、回転ができることをあえてアナログでやっているからこその独特の味わい。
デジタル合成は俺も普段から良くやるけど、極力違和感がなくなるように、自然に合成することを心掛けてしまう。でも、コラージュってあえて切り抜きの余白や違和感を残すことで、観る側は何故ここにそれを配置したんだろう?とか物と物が重なり合っていることを意識したりとか、観る人の想像力を搔き立てるものがある。デジタルでも同じような手法は使えるけど、やっぱ目の前にそのもの実物があるって説得力の強さが違うなあと思う。
色々と刺激を受けたグループ展だった。そして帰りがけに阿佐ヶ谷の喫煙所でタバコを吸っていたら、偶然にオート・モッド関係の知り合いの方とバッタリ鉢合わせて一緒に飲みに行ったのでした(笑)
ニューポ祭り
2022.06.18(sat) at 西荻窪KICK-ASS
Open / Start 19:00
No Charge
DJ : baroshun / ミゴン (I AM ELECTRO) / kihito / 岡本 / トモロ / 酒井敬二郎 and more…
Guest DJ : 佐久間達也 (ex.P-MODEL)
[DJ Setlist]
01.Graveyard Symphony by WWF (Undertaker Theme)
02.A Day by Clan of Xymox
03.Woman’s Own by The Danse Society
04.Bad Gin by James Rays Gangwar
05.Walk Away by The Sisters of Mercy
06.Twisted by Children on Stun
07.Feel a Piece by Red Lorry Yellow Lorry
08.For Her Light by Fields of the Nephilim
09.Children of the Dark by Mono Inc.
10.Away by The Bolshoi
Reminiscence Of Darkness Count.IV
〜時に彷徨う夜闇の回想奇譚〜
2022.06.11(sat) at 京都夜想
Open 17:30 / Start 18:00
Adv ¥3,500(+D) / Door ¥4,000(+D)
ACT : ラパンナジール / RENAME / LiQuid ButterFly / POISON D’HERMÈS
DJ : Sista And Marcie
2022年3月20日のあいちゃん50祭に続いて今年2回目の京都遠征。前回は往復共に高速バスで行って辛かったので、今回は大人パワーで新幹線でGO。
今回の旅のお弁当はかきめし。
今回のPOISON D’HERMÈSのVJは、先日のDÄLLEでのVJの経験を反映してモノクロ多めの直接投影をやってみた。
[POISON D’HERMÈS Setlist]
01.Gardenia
02.Face to Face
03.Angel Eyes
04.Ambrosia
05.Outlander
06.Wuthering Heights
Zono PansyとhyobuくんのDJユニット、Sista And Marcieと。後半、PCを乗っ取って俺もDJを少しやり(笑)
そして翌日は昭和レトロな雰囲気の居酒屋、京極スタンドにKAAMAさんと行って昼から飲んだくれて酔いが覚めぬまま東京へと帰りました(笑)
DÄLLEの第二期ラストワンマンのVJを担当することになった。普段DÄLLEのライブは岩下さんがVJをつけていて、以前俺も渋谷VUENOSで行われたワンマンを観に行かせてもらったことがあった。それが今回岩下さんの都合がつかず、代打で俺がVJをすることに。
現行体制ラストワンマンという、一つの節目になるライブを俺が代打で担当しちゃっていいのだろうか?という不安もあったものの、引き受けたからにはそれまで岩下さんが作り上げてきたイメージを踏襲しつつ、俺の個性も出しつつ、DÄLLEの世界観を視覚的にお手伝いできたなら。
DÄLLE : 現体制last oneman gig
[ the day one world ends ]
2022.06.04(sat) at 渋谷CHELSEA HOTEL
Open 18:00 / Start 19:00
Adv ¥4,800(+D) / Door ¥5,300(+D)
ACT : DÄLLE
DJ / VJ : kihito
DÄLLEの八田さんやVJの岩下さんと打合せを進めて映像素材を色々準備開始。DÄLLEの曲に合わせて映像を組み立てていく。当初VJのみでの参加だったんだけど、打合せを進める中でDJもやることになったので、そちらも並行してセトリを準備していよいよ当日。
流石DÄLLEの現行体制ラストワンマン。オープンと同時にどんどんお客さんが入ってきてあっという間にフロアはいっぱいに。ドレスコード黒なのでフロアは黒、黒、黒一色。DJはゴス、ニューウェーブの王道をメインに構成。
[DJ Setlist]
01.Graveyard Symphony by WWF (Undertaker Theme)
02.Romeo’s Distress by Christian Death
03.Love Will Tear Us Apart by Joy Division
04.Propaganda by Play Dead
05.Lagartija Nick by Bauhaus
06.Spellbound by Siouxsie and the Banshees
07.Nightmare by Dark
08.Traitors (The Words We Learned) by Hapax
09.The Witch by Rosetta Stone
10.Psycho Magnet by London after Midnight
11.Death Drive by Specimen
12.Promised Land by Skeletal Family
13.Gods Zoo by Death Cult
14.Wasteland by The Mission
15.A Forest by The Cure
16.True Faith ’94 by New Order
17.Wake Up by The Danse Society
18.Fuel by Front 242
19.Witch by Goblin
そしてDJタイムも終わり、いよいよDÄLLEのライブがスタート!こちらもPCをDJからVJに切り替えて本番開始!コントラストの強いモノクロを中心としたVJを直接投影で操作していく。照明を極限まで落としたステージにVJが重なり、その光と影の中でDÄLLEのメンバー達が演奏するさまは、ぞくぞくするほどカッコいい。VJ操演にも熱が入る。
限られた時間の中での準備だったので反省点も多々あったけど、やって良かったと思えるVJだった。なお、当日の模様はDVD化され発売もされているので、是非皆さんも手にして頂けたら嬉しいです。
Lightroomの写真現像と相性がいいと評判のMIDIコントローラー、BEHRINGERのX-TOUCH MINIを買ってみた。
この手のコントローラーだと、Adobe製品に特化して設計されたLoupedeck+が代表的。でもお値段が34,000円前後とちょっとお高い。それに対して、X-TOUCH MINIは実売価格が10,000円以下なのでかなりお手頃だし、実際にネットでもLightroom用に使っている人が結構いる。
とは言え、X-TOUCH MINIはLightroom専用設計なわけではないので、MIDI2LRをインストールして、MIDI信号をLightroomの各操作に割り当ててあげる必要がある。まあ、この辺は自分の使い勝手のいいようにお好みで設定。MIDI2LRはLightroomが起動すると同時に立ち上がって最小化されるので、一度設定してしまえば意識することはない。
で、実際にLightroomで使ってみた。自分でボタンを割り当てたくせにどのボタンがどの機能だったかを覚えきるまではちょっと大変だったけど、覚えてしまえばすごく効率がいい。特にX-TOUCH MINIはツマミが無限回転なので大量の写真を次から次へと直感的に操作できるのがいい感じ。
これで、次からは大量のライブ写真を現像するのも楽になるかな?
皆に愛されていたDJ WAKANAのリアル・バースデー・イベント。俺らダーキャファミリーが祝わなくて誰がやる。せっかくなのでフライヤーもちゃんと作って、印刷にも回して事前に各所に置いてもらったりした。
DJ Dark Castle
-DJ WAKANA BIRTHDAY-
2022.05.31(tue) at 新宿FROM DUSK TILL DAWN
Open / Start 18:00
Entrance Free(One Drink Order)
DJ : Chihiro / Götediener / kihito / SiSeN / TAIZO and WAKANA
▼Read Moretwitterでルービックキューブを6面揃えられるようになったことを自慢していたら、DJ中にルービックキューブを渡されて6面揃えるハメに(笑)照明の色とコンタクトのせいで手間取ったけど、ちゃんと6面揃えました。しかし、ゴスイベントでルービックキューブやるDJなんていないよね。
イベントは平日にもかかわらず、満員御礼の大盛況。本当にWAKANAは皆に愛されてる。来年もまたみんなで集まれたら嬉しいね。
[DJ Setlist]
01.Summoning of the Muse by Dead Can Dance
02.Zeig Dich by Rammstein
03.Temple of Love by Deadlock
04.We Love To by The Merry Thoughts
05.All I Want by POISON D’HERMÈS
06.Something Strange by Rosetta Stone
07.Something in My House by Dead or Alive
08.Hard and Dirty (SAM Mix) by Modulate
09.Hypocrisy is Under Control by Plasmodivm
10.Satanic Propaganda by Alien Vampires
11.Future War by Matrix
12.Now You Know by Angels on Acid
『シン・ゴジラ』(2016)が面白かったので、怪獣映画好きとして期待の高まる『シン・ウルトラマン』を劇場に観に行ってきた。
シン・ゴジラのテロップからシン・ウルトラマンに切り替わり、いきなり『ウルトラQ』第一話の怪獣であるゴメスが登場!うおお!オリジナルではモスゴジのスーツが流用されてたのを踏襲して、ちゃんとシン・ゴジラのCGを流用に置き換わってる!いきなりマニアックさ全開!その後もテンポよくマンモスフラワー、ぺギラ、ラルゲユウス、カイゲル、パゴスと出て来てテンションは一気にぶちあがり!
と、言いたいところだったんだけど、途中で「禍特対」というヤンキーも真っ青なダサイ当て字が出て来て一瞬不安がよぎった。そしてパゴスのデザインが大幅に変更されて、殆どエヴァンゲリオンの使徒になっているのを観た瞬間に「あー、これヤバいかもな」と思った。
そしてネロンガ登場。『シン・ゴジラ』よろしくスーツでパソコンカチカチやりながら早口でやりとりをする科特隊の面々。いや、怪獣が暴れている現場にパソコン抱えてスーツで登場?しかも指揮権を委ねた側の自衛隊が「引継ぎは省略でいい」ってお前が判断することではないだろ?と、アタマに疑問符並びまくり。何だか『シン・ゴジラ』でウケた要素の外面だけを大幅にスケールダウンして模倣しているようにしか見えない。それでも、ウルトラマンがスペシウム光線でネロンガの背後の山あいもろともすっ飛ばす辺りまでは楽しめた。でも、それがピークだった。
ネットでも散々叩かれていた長澤まさみを中心としたセクハラ演出(コーヒー、ケツ叩き、巨人化、匂いを嗅ぐ)にもうんざりだったし、成田亨デザインに敬意を表してウルトラマンのカラータイマーを排したという割には怪獣たちのデザインは凌辱しまくっているし、メフィラス構文も狙いすぎでしつこいし、ゾーフィのネタは知っているけどそれを公式で本当にやっちゃうのは違うと思うし、ゼットンはもはやゼットンではなかったし、ほぼ全面に渡って不満しかなかった。
何より俺はもっと怪獣プロレスが観たかった。『シン・ゴジラ』よりも予算が少ない事情があるとは言え、CGは家庭用ゲームレベル。それならいっそのこと、日本が世界に誇る着ぐるみ特撮でどんぱちやって欲しかった。
映画としても人間ドラマ部分の脚本が薄っぺらいから、突然バディだ言われてもそんな仲間意識は生まれるわけがないし、観ている側としても感情移入はできない。何だか、全てが全て『シン・ゴジラ』のパロディみたいな映画だった。残念。期待が大きすぎたのかなあ。