ノスフェラトゥ (2024)
ドイツ表現主義の傑作『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)の2度目のリメイクがようやく日本でも公開になったので観に行ってきた。『ウィッチ』(2015)の出来栄えが素晴らしかったロバート・エガース監督だけに期待は十分。

(以下、ネタバレ全開なので未見の方は閲覧を避けてください)
▼Read More怪奇幻想・ゴシックに関することからくだらない日記までつらつらと。
ドイツ表現主義の傑作『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)の2度目のリメイクがようやく日本でも公開になったので観に行ってきた。『ウィッチ』(2015)の出来栄えが素晴らしかったロバート・エガース監督だけに期待は十分。
(以下、ネタバレ全開なので未見の方は閲覧を避けてください)
▼Read Moreいやー、映像は本当に綺麗だったし、本格派のゴシック・ホラーをこれだけ真面目に作ってくれたのは嬉しい限りだった!ただ、ただね。全編通じて何かイマイチワクワクしなかった。俺は怪奇映画を見るとニヤニヤしちゃうんだけど、そういうワクワクというか、トキメキが殆ど感じられなかった。
唯一ニヤニヤしたのは、オルロック伯爵の城へと向かうトーマスが橋を渡って十字路へと向かうと、馬車がやってくるシーン。言わずもがなだけど、橋は生者の世界と死者の世界を繋ぐ象徴であり、十字路は悪魔との契約の場。つまり、橋を渡ることでトーマスはノスフェラトゥの死者の世界へと足を踏み入れ、馬車に乗り込むことでオルロック伯爵との契約を結ぶ、ということを暗示するこの演出はとても良かった。
でも、その後出てきたオルロック伯爵のデザインがね。。。暗くて殆ど外見が見えないシーンが続くものの、明らかにマックス・シュレックのそれとは異なっている。2度目のリメイクだからある程度は仕方ないかなあ、とは思いつつも、やっぱりノスフェラトゥはあの外見が良かったなあ。それと、オルロック伯爵が棺でよいしょ、ってしなやかに立ち上がるのもいやんだった(笑)やっぱ、ノスフェラトゥは棺から硬直したまま跳ね上がらないと。硬直したまま跳ね上がるのは、死後硬直を連想させる演出で、ノスフェラトゥが死者であることを外見の特殊メイクとかより何よりも雄弁に物語っていると思うんだよね。
その分、エレンを演じたリリー=ローズ・デップのブッチギリ演技は凄かった。『エクソシスト』(1973)のリンダ・ブレアかよ!ってレベルで、ムルナウやヘルツォークが描いた「夢遊病」なんて生易しい次元じゃない。あまりにぶっ壊れている演技が凄いものだから、観ていてちょっと辛くなった。
勿論、リメイクなんだからオリジナルと違ってもいいんだけど、何と言うか、全体を通じて肝心の怪奇幻想味が薄かった気がする。正統派でド真面目にやっているのに、優等生過ぎて怪奇幻想味が薄いのと、オルロック伯爵がイメージとかなり違ったからかなあ?とにかくトキメキが足らなかった。ドドーン!って大きな音でビックリさせる昨今流行りの演出も「あー、やっちゃったかー」って感じで不要な気がしたし、後半での唐突な性的要素の介入も蛇足に感じた。
ロバート・エガースだから、そんなことはないと思うんだけど、リメイクの重圧に負けたのか、期待が大きすぎただけだったのか、ちょっと残念。良ければ何度か劇場に足を運ぼうと思っていたんだけど、劇場で観るのはもういいかな。
自宅DJブースで使っているスピーカー、BOSEのCompanion 2 series IIが壊れてしまって、右側からビビり音が出るようになってしまった。コンパクトな筐体にパワフルな低音、前面ボリュームに背面RCA入力2つとかなり気に入ってたスピーカーだっただけにとてもショック。でも、DJブースで音が快適に出ないのはストレスなので仕方なく新しいスピーカーを買うことにした。最近のコンパクトなアクティブスピーカーはRCA入力がミニジャックだったりしてなかなかいいのがない。そこで泣く泣くRCA入力2は諦めて、RCAが1入力のFOSTEX PM0.1eを買ってみた。
サイズ的にはBOSEのCompanion 2と比べると、幅が5mm長くて高さと奥行きは短い。まあ、実際のところは設置してもほぼ変わらないレベル。RCAが1入力なのが不便だけど、これは時代の流れ的に仕方ないのかなあ。肝心の音は・・・あら?意外とパワフル?低音も十分に迫力があって、期待していなかったことも手伝って予想外にいい感じ。
最初は何だかモコモコしていたような気がするけど、しばらく音出していたら馴染んできたのか自然な感じになった。よーし、これでDJブースで快適に作業ができるようになったから、次のイベントも楽しく頑張るぞー!
■型式:リアバスレフ型
■スピーカーユニット:5.5cmフルレンジユニット
■再生周波数帯域:80Hz〜35kHz
■出力:5W+5W(可変ボリューム付)
■S/N比:78dB( A–Weight)
■外形寸法:86mm(W)×175mm(H)×152mm(D)
■本体質量:約775g(アクティブ側)、約675g(パッシブ側)
■消費電力:約5W
以前、Pヴァインで編集をされていた大久保さんからミニコミ誌の執筆の依頼。ようやく日本でも公開されるロバート・エガース版『ノスフェラトゥ』(2024)に合わせて吸血鬼特集を組むので、古典吸血鬼映画10選を書いて欲しいとのこと。
NOIZ NOIZ NOIZ #4
出版社:語ぶるい舎
発売日:2025/05/11
勿論二つ返事で!と言いたいところだったんだけど、締切が次のイベントと被っていて原稿を書く時間を捻出できるかどうかとても微妙。でも、古典吸血鬼映画10選なんてコラムを書くなら俺が書かずに誰がやる!という思いもあり悩むことしばし。まあ、何とかなるでしょ、と思って結局執筆を請けることにした。
今回の条件は1960年代までの区切りで10本。このセレクトがまあ、一番楽しいんだな(笑)あれも入れたいし、これも入れたいし、と考え出すと10本じゃ到底収まらない。苦渋の決断で10本に厳選してさあ、執筆!とは言え、やっぱり時間は殆どない。通勤の電車の中でスマホでクラウド上に書きためては家に帰ってから見直し・・・を繰り返して何とか締切に間に合わせた。
1970年代以降の現代吸血鬼映画10選は、友人であるモリモトアリオミ君が担当。古典系に比べて1970年代以降は吸血鬼映画のバリエーションが多いから、アリオミ君はセレクトがより大変で楽しかったんじゃないかな。アリオミ君のコラムも楽しい一冊なので、ミニコミ誌だから全国書店には並ばないけど、通販やdisk union等一部店舗で販売するようなので、機会があれば皆さま是非。
結構前からSiSeNが企画をあたためて声をかけてもらっていた、ホラー映画のサントラを使ったDJイベントの話が遂に具体化したので参加した。どうせやるなら、VJもあった方がいいよね、やるなら俺しかいないよね。ということでDJとVJの両方を引き受けて。
HORROR HOLIC
2025.05.04(sun) at 新宿DECABAR超
Start 18:00 / End 23:00
Door ¥2,000
DJ : NAOKI / kihito / RYZ / REO / Mine
FLoor Girl : Kei / レジーナ
VJ : kihito
Fortune Teller : Mine
でも、ホラー映画のサントラで皆が知っていて盛り上がる曲って意外と少ない。DJ同士で曲が被りまくりそうだし、鉄板のゴブリンなんかは何曲もかかりそう。かと言って、人と絶対に被らないであろう俺が好きな古典的な怪奇映画はオーケストラサウンドばかりだから、かなり聴く人を選ぶし、踊れないから盛り上がらないのは必至。
いや、でも俺がやるからにはやっぱり古典怪奇映画をやらなきゃねえ?と悩みに悩んで、持ち時間60分のうち半分は古典吸血鬼映画のオーケストラサウンドをやろうと決めていざ当日。
出番が終盤だったこともあって、それ以外が被りまくった(笑)
急いで一部の構成を変えるも、やっぱり『魔人ドラキュラ』の白鳥の湖をかけたら皆、ポカンとしている。まあ、そりゃそうだよね。このままでは場が持ちそうになかったので、1曲毎に映画の解説入れるMCしながらDJ。さらには保険として飛び道具で持って行った、悪魔城伝説の音楽もかけて、普段の俺のスタイルとは大分違ったDJプレイとなりました。でも、これはこれで楽しかったかな。VJへのお客さんの反応も良かったし、また機会があったらやりたいな。
VJで使った映画。
[DJ Setlist]
01.Halloween Graveyard Symphony
02.Tubular Bells by Book of Love from “エクソシスト” (1973)
03.本当にあった怖い話メインテーマ (Dance Extended Mix) by Ghostwriter
04.Swan Lake from “魔人ドラキュラ” (1931)
05.Visionario from “吸血のデアボリカ” (1970)
06.L’oeuf du serpent by Art Zoyd “吸血鬼ノスフェラトゥ” (1922)
07.La Cripta E L’Incubo (Perversione) from “女ヴァンパイア カーミラ” (1964)
08.Vampire Lovers from “ヴァンパイア・ラヴァーズ” (1970)
09.The Storm from “ドラキュラ” (1992)
10.The Dracula Suite – Main Title from “吸血鬼ドラキュラ” (1958)
11.Bela Lugosi’s Dead by Bauhaus from “ハンガー” (1983)
12.Silent Hill from “サイレント・ヒル”
13.Prelude from “悪魔城伝説”
14.Beginning from “悪魔城伝説”
15.Vampire Killer from “悪魔城伝説”
16.Demon by Daemonia from “デモンズ” (1985)
17.Power by Fields of the Nephilim from “デモンズ2” (1986)
DJ用に使っていたVAIO S11のバッテリーが劣化して、常時アダプターを接続していないと起動できなくなってきた。それだけならまあ騙しだまし使えるんだけど、劣化したバッテリーが膨張してきて、キーボードに歪みも出てきた。こうなると爆発の危険性もあるしちょっと危ない。VAIO S11を買ったのが2017年だから、もう8年前。そろそろ買い替えかなあ、というわけで新調することにした。俺はここ数年ノートPCはVAIO一択でずっときていたけど、今回は初めて富士通のLIFEBOOKにしてみた。
今回初めて富士通のPCにしたのは、最近のVAIOはカードスロットがオミットされているので選択肢から外れてしまったのと、富士通の新生活応援キャンペーンで随分とお得なクーポンがあったから(笑)
カスタマイズモデルではあるけど、DJ用のPCはVJ用と比べたらそこまで性能は必要ないので、バッテリーを大容量のものに変更しただけで後はデフォルトで。その代わり、現場で便利なように小型のACアダプターと革製の専用ケースをオプションでつけて、クーポン適用して115,400円(税込)。安い!
そして注文から待つこと数週間。本日無事届いたので早速開封。VAIOよりサイズが若干大きくなったのに、逆に重量は軽くなっているから、体感的に物凄く軽くなったように錯覚する。何だかおもちゃみたい(笑)OSもWindows11になったので、以前のPCにはインストールできなかったTraktor PRO4をインストールして、DJ環境も最新環境へバージョンアップ。慣れるまではまだ旧環境で行くと思うけど、早く実践投入したいなあ。
■CPU:Intel Core i5-1235U (4.40GHz)
■メモリ:8GB
■HDD:SSD256GB
■ディスプレイ:14.0型ワイド
■液晶解像度:WUXGA 1920×1200
■入出力:HDMI×1、USB Type-C×2、USB Type-A×2、有線LAN、microSD
■サイズ:308.8(W)×209.0(D)×17.3(H)mm
■質量:約878g
■バッテリ駆動時間:約28.5時間
我が個人主催「躍らせないポジパンナイト」ことDarkside of NewWaveも今回で7回目。今回はDJ DARK CASTLEとコラボでもしかけようか。いや、どうせなら対決イベントにしてみんなに投票してもらおう。よし、白塗り紅白歌合戦だ!(笑)というわけで、一粒で二度おいしい一夜にしてみた。
Darkside of NewWave vol.7
-VS.DJ DARK CASTLE-
2025.04.12(sat) at 新宿FROM DUSK TILL DAWN
Open / Start 24:00
Door ¥1,500(+D)
DJ : Chihiro / Ëlmina / Götediener / Ground-Flesh / kihito / SatosicK / TAIZO
▼Read More投票の結果は…何とダブルスコアをつけてDarkside of NewWaveチームの勝利!勝った方の出演陣には俺からPIONEERのミキサーやコントローラー(のミニチュアのガチャガチャ 笑)をプレゼント!いやー、出演者の皆もお客さんも楽しそうだったし、いい夜だったなあ。
ロック好きな歌舞伎役者、中村松江さんもいらしてくださったよ。
[DJ Setlist]
01.A Prayer by Auto-Mod
02.W.S.D.G. (Version) by Sadie Sads
03.Her Gott, Nun Schleuss den Himmel auf by 黒百合姉妹
04.Heartland by The Sisters of Mercy
05.Israel by SPK
06.Steh auf Berlin by Einstuerzende Neubauten
07.Geoid (Single Version) by Lappin Agile
08.The Arrival and the Reunion by Dead Can Dance
09.Yanimda by She Past Away
10.In Chimera’s Shadow by Die Laughing
11.奇妙な果実~In My Dream by Bellzlleb
[2nd Setlist]
01.Graveyard Symphony by WWF (Undertaker Theme)
02.Ex-Human Deform by Preemptive Strike 0.1
03.Deutschland Braucht Bewegung by Noisuf-X
04.Feed My Rage (Noisuf-X RMX) by SynthAttack
05.Chemicals & Circuitry (Komor Kommando Mix) by Grendel
06.Zombie Nazi Babe by Centhron
07.Seelenschmerz (Reworked) by Blutengel
08.Dark Entries by Bauhaus
DJ DARK CASTLE
2025.02.22(sat) at 新宿FROM DUSK TILL DAWN
Open / Start 24:00
Door ¥1,500(+D)
Guest DJ : Kifujin
DJ : Chihiro / Götediener / kihito / TAIZO
[DJ Setlist]
01.Graveyard Symphony by WWF (Undertaker Theme)
02.Sycophant by Nolongerhuman
03.The Last Rave (Variant) by Matt Hart
04.Eradicate by Frontal Boundary
05.Moonlight Shadow by Missing Heart
06.DANCE CULT by RIS-707
07.Lone Ranger (C-Drone Defect Mix) by 32Crash
08.Tombstones by Miss Suicide
09.Yes by Blutzukker
10.Boom Boom Boom by Nachtmahr
11.All These Lies by Blutengel
12.Bleed Like Me by Underbrain
13.Belzebuth by TDC-MOD
ニューポ祭り
2025.02.08(sat) at 西荻窪KICK-ASS
Open / Start 19:00
1st Drink ¥1,000
DJ : 佐久間達也 / kihito / Nozap‼︎ / Dr. Doctor Wcchie / fami_red / Peter Parise / yume / 郷 / baroshun
▼Read More[DJ Setlist]
01.P-Machinery by Propaganda
02.Der Mussolini by DAF
03.Dominion by The Sisters of Mercy
04.Dreamstealers by Eyes of the Nightmare Jungle
05.Sexbeat by Sexbeat
06.Baby Turns Blue by Virgin Prunes
07.secrets leak out like gas by Schedars
08.Isabel by Play Dead
09.Lost with the Maenads by Inkubus Sukkubus
10.Nazarene by The Wake
11.ジェロニモ by 特撮
担々麺って家でも作れるらしい。しかも、ちょうど調味料は我が家に全部ある!と、なれば作ってみたくなるのがクッキングゴス(笑)早速中華麺を買ってきて作ってみた。これはヤバイ。もうね、むちゃくちゃ美味しかった!長ネギと搾菜を刻んで作ったスープも美味しくて、思わずスープも飲み干しちゃう勢いだった。
■レシピ
豚挽き肉 80g
塩胡椒 適量
サラダ油 小さじ1
豆板醬 大さじ1/2
甜麵醬 大さじ1/2
水 300ml
創味シャンタン 小さじ2/3
練りごま 大さじ2と1/2
醤油 大さじ1
ラー油 大さじ1
お酢 小さじ1/2
味の素 4振り
長ネギ 10cm
搾菜 10g
生麺 1玉
チンゲン菜 2枚
長ネギ 6cm
■作り方
1.長ネギの白い部分を6cm程度切り、縦に切り込みを入れ芯を取り出し、外側を千切りにして白髪ネギを作りボウルに入れた氷水にさらす。
2.チンゲン菜の根元を少し切り、1枚ずつはがし水でよく洗う。
3.鍋に水を注ぎ、塩小さじ1を加え、火をつけ沸騰させる。
4.鍋にチンゲン菜の根元側を入れ30秒ほど茹でた後、全体を入れさらに30秒ほど塩ゆでし、取り出して水にさらす。
5.長ネギ10cmをみじん切り、搾菜10g程度をみじん切りにする。
6.どんぶりに練りごま大さじ2と1/2、醤油大さじ1、ラー油大さじ1、お酢小さじ1/2、味の素4振り、みじん切りにした長ネギと搾菜を入れ、良くかき混ぜる。
7.フライパンにサラダ油小さじ1をしいて、塩胡椒をした豚挽き肉を入れしっかり焦げ目がつくまで中火で炒める。
8.フライパンに豆板醤大さじ1/2を加え、さらに炒める。
9.フライパンに甜麵醬大さじ1/2を加え、さらに炒める。
10.小さい鍋に水300mlを注ぎ、創味シャンタン小さじ2/3を加え、火をつけ沸騰させる。
11.大きい鍋に水を注ぎ、生麺を表示通りにゆで、湯切りをする。
12.タレを作ったどんぶりにスープを注ぎ軽く混ぜ、湯切りした麺を入れる。
13.白髪ネギ、チンゲン菜、肉味噌を盛りつけて完成。
ニューポ祭り
2024.11.09(sat) at 西荻窪KICK-ASS
Open / Start 19:00
1st Drink ¥1,000
Guest DJ : eeeeeeespeeeeeee
DJ : kihito / Nozap‼︎ / Dr. Doctor Wcchie / fami_red / Peter Parise / baroshun
[DJ Setlist]
01.Degenerate by Destruct System
02.Into the Blue by The Mission
03.Church of No Return by Christian Death
04.Cry by The Birthday Party
05….Of All Desperations by Corpus Delicti
06.Sick Six Minutes by Bloody Dead and Sexy
07.X-Odus by Clan of Xymox
08.Bozbulanik by She Past Away
09.Temple of Love by Deadlock
10.Call Me by The 69 Eyes