オペラ座の怪人 (2004)
俺にしては珍しく、劇場公開初日に『オペラ座の怪人』を観てきた。
▼Read More怪奇幻想・ゴシックに関することからくだらない日記までつらつらと。
俺にしては珍しく、劇場公開初日に『オペラ座の怪人』を観てきた。
▼Read Moreこれ、原題は”Andrew Lloyd Webber’s The Phantom of the Opera”。つまりは日本では劇団四季公演で御馴染みのアンドリュー・ロイド・ウェーバー版ミュージカルの映画化作品!!ウェーバー本人も映画のプロデュースに携わり、彼作曲の「オペラ座の怪人」のテーマ曲も使われていて、まさにミュージカルの完全映画化作品!!
見てきた感想としては・・・基本的にミュージカルが嫌いな俺としては辛かった(笑)美術は絢爛豪華でお金がかかっていて感動的。でも、映画は本当にミュージカル映画で、首に投げ縄かけられながら歌ってる奴がどこの世界におるんじゃ!!と、どーにも興ざめしてしまう(笑)
純然たる怪奇映画じゃなくて一般層がターゲットだから仕方ないんだけども、エリックのメイクも控え目。半分しか隠さないその仮面のデザインは「本当は男前なんだよ」と暗に言ってるようでやな感じ(ブ男のヒガミ)。
けど、CGを駆使したオープニングは本当に圧巻!!廃墟と化したオペラ座がテーマ曲と共に息を吹き返すシーンは全身に鳥肌が立った。このオープニングだけで充分満足(笑)
『指輪物語』遂に三部作堂々の完結!!『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』を観てきた。
▼Read More最初の感想はとにかく「疲れた」(笑)だって、もう終わりかな?と思わせてからが長い、長い。確かに原作で描かれてる部分ではあるし、『ホビット庄の掃討』はカットされてるけど、劇場公開作品としては長すぎる。劇場ではアラゴルン達がホビットに対してひざまずくシーンで終わりにして、残りはDVDのSEE版でも良かったんじゃ?とか思った。何というか、ラストの部分が長すぎて、劇場内で感動の余韻が終わってしまって、劇場出たら疲れしか残ってなかったというか。
なんて文句言いつつも、本編はもう、感動の嵐!!ピピンが放った烽火がミナス・ティリスから白の山脈沿いにローハンへと伝わるダイナミズムに涙。このためだけに忠実に任務をこなしてた人達がいたんだ。厳しい環境の中、毎日、毎日、あがることのない烽火を見張ってた兵士がいたんだ。なんて勝手に想像を膨らませて涙(笑)滅びの山へフロドを担いでまでして向かうサムの姿に涙(笑)指輪を手にしてはしゃぐゴクリの姿に涙(笑)溶岩へと消えていくゴクリの表情に涙(笑)
一部、原作と異なる箇所で「えー!?」ってのもあったけど、いやはや、ここまで描ききったピーター・ジャクソンは偉い!!『スター・ウォーズ』とは違って一気に三部作を全て撮影したその英断!!アカデミーも11部門制覇して、間違いなく映画史に残る超大作は幕を閉じた。
ちなみに、SEE版で追加されたサルーマンの最期。リーがドラキュラ俳優であればこそな最期(笑)あそこでニヤリとできた人は、俺と同好の士。
指輪物語の第二部、『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』を観てきた。とりあえず『ロード・オブ・ザ・リング 2』じゃなくて一安心(笑)
▼Read Moreまずはやっぱり前作で問題となった字幕に目が行く。多くのファンの抗議運動によって、今回は原作共同翻訳者の田中明子氏が協力。でも戸田奈津子降板はなし。なんだかなあ。一部、戸田節が目につくものの、概ね字幕は満足。
で、肝心の本編は前作と打って変わって圧倒的に戦闘シーンが印象的。ピーター・ジャクソン、やっぱりこれがやりたかったんでしょ!?ってくらいにオークがわんさか(笑)しかも、怖い。あんな大群のウルク・ハイが峡谷を埋め尽くして槍でどこんどこんやってたら、俺なら真っ先に逃げ出しちゃう。
ゴクリを筆頭に、木の髭、蛇の舌、セオデン、エオウィン、ファラミアといった第二部より登場するキャラクター達も原作のイメージを大切にした配役。ゴクリのCGは素晴らしいし、蛇の舌は最高。でも、ファラミアの扱いが原作とは全く逆な印象を与える脚本は、かなりむむむ。
それでも概ね原作ファンとしては充分に満足!!本当にピーター・ジャクソンのおたくっぷりに感謝(笑)
新宿ロフト・プラスワンで行われた菊地秀行&石田一両氏のハマー・トークライブに行ってきた。ハマーの金字塔『フランケンシュタインの逆襲』と『吸血鬼ドラキュラ』の国内盤DVD発売を記念したこの豪華な組み合わせ。行かなきゃ怪奇映画ファンじゃない。
▼Read MoreDUNEさんと一緒にバカな話で盛り上がりつつ開演を待つ。そして開場から遅れること1時間。待ちに待ったトークライブ開始。やや遅れてKAZさん合流。ハマーを語らせたら日本一の菊地秀行&石田一両氏。もう、怒涛のマニアックな会話に大興奮!!怪奇映画への愛あればこその重箱の隅つつきに大爆笑!!(笑)ハマーの映画を観て、これだけゲラゲラ笑うのも珍しい。
極めつけは『恐怖の吸血美女』。「ストレンジ・ラブ」に撃沈。石田さんに「妙にマニアックでおかしなお客がいますね」と言われるほどに皆で笑い転げる。
そしてイベント後は菊地秀行&石田一両氏を挟んだ打ち上げに参加。朝までさらに怪奇映画談義。間違いなくこの日、日本で一番怪奇の血が濃い一角だった。
阿佐ヶ谷にある居酒屋あるぽらんで行われた活動写真ライブで『カリガリ博士』を観てきた。
▼Read More今回はとても豪華な組み合わせ。弁士はBSでもお馴染み、活弁の第一人者澤登翠、演奏は柳下美恵。上映内容は1928年の邦画、『血煙 高田馬場』と『カリガリ博士』。これはもう行かなきゃ損。
『血煙 高田馬場』はフィルムの大半が現存しないため、あっというまの上映。それでも失われた部分を繋ぐ澤登女史の活弁が冴え渡り、何故か話が分かってしまう。しかも、面白い。場内も大受けで、思わぬ拾いもの。
そして本命『カリガリ博士』。こちらも丁寧なアドリブと活弁に大満足。画面中に”Caligari”と出るシーンでの「カリガリだ!カリガリだ!カリガリだ!」という迫真の台詞回しは最高。ただでさえ怖い映画だけど、さらにゾッとする。場内が狭いこともあって、ライブ性を充分に楽しんだ。
激しく駄作だった『ファントム・メナス』から3年。『クローンの攻撃』を観てきた。期待はしてなかった。もう、ルーカスは才能が枯渇したと思ったから。
▼Read Moreところが!前作の欠点だったダルイ演出、アミダラのあまりに過剰な装飾、激しすぎるチャンバラ、微妙に異なる世界観、アニメ、アニメなCGといった要素が多少は薄れていた!!勘弁ならなかったジャージャー・ビンクスも登場シーンは減った(笑)
流石にアナキンとアミダラの草原ごろごろはどうよ!?とか、リーが乗ってたエアバイクは原チャリか!?という不満もあったけど概ね満足。C-3POとR2-D2の掛け合いやらボバ・フェットも出てきて前作よりは『スター・ウォーズ』に近くなった。
そして何よりヨーダ!!アップになるとCGバレバレだけど、リーとの戦いは衝撃通り越して笑劇的(笑)劇場で大笑い。
『スター・ウォーズ』の世界観にやや軌道修正されたことだし、『エピソードIII』が楽しみになってきた!!
阿佐ヶ谷にある居酒屋あるぽらんで行われた活動写真ライブで『オペラの怪人』を観てきた。
▼Read Moreなんとこの上映会、活弁+生伴奏付き。弁士は斎藤裕子、演奏は柳下美恵。ナマで活弁付きサイレント映画を観るのは初めてだったんだけど、いや、面白かった。アドリブを入れたりとライブ性もあって何度も観た映画だけど新鮮に感じる。
居酒屋での上映ということもあって、残念ながらスクリーンは大きくない。それでも例のアンマスクシーンは強烈。スクリーンいっぱいにチャニーの顔が迫ってくるなんて、子供の時に観たらトラウマ間違いなし(笑)
J・R・R・トールキンの不朽の名作遂に完全映画化!!『ロード・オブ・ザ・リング』を観てきた。
▼Read Moreこの映画、過去にVHSでもDVDでもリリース済。勿論持ってるし、何度も観てる。けど、やっぱり大ス
期待半分、不安半分。いや、正直不安の方が大きかった。だって監督はピーター・ジャクソン。悪趣味全開のゾンビ映画『ブレインデッド』の監督。ヤバイ予感で一杯(笑)しかも、以前ラルフ・バクシによってアニメ化された時は、話が途中で終わったくらいに原作は長い。
さらに悪いことに劇場公開時のキャッチコピーは「指輪を手にしたものが世界を救う」。ええええええええっっ!?指輪を捨てに行く話なのに!?ヘラルド、何考えてるの!?さらに、さらに悪いことに字幕は戸田奈津子。劇場公開直後からスゴイ量の誤訳が問題化。
でも行った。だって俺は10年以上の原作ファン。行かなきゃファンじゃない。で、確かに訳はひどかった。誤訳の山は勿論、フロドのセリフがガンダルフの口調だったりともう、ムチャクチャ。
だけど、映画そのものは大傑作!!やってくれたぜ、ピーター・ジャクソン!!早くも21世紀最高の映画の一つになること間違いなし!!原作のイメージを大切にした脚本、キャスト、演出、美術。全てが完璧だー!!『指輪物語』を実写映像で観ることができるなんてもう、感激。ごめんよ、ピーター。俺はてっきりまた悪趣味なものを作るとばっかり思ってたよ(笑)
けど『ロード・オブ・ザ・リング』って邦題は気に入らない。何故”The Lord of the Rings”という原題なのに「リング」という単数形にしちゃうのか。指輪は複数あり、それらを統べる「一つの指輪」だからこそ複数形なのに、単数形にしたら意味がない。さらに『ロード・オブ・ザ・リング』じゃ”Lord”じゃなくて”Road”を連想されかねない。これじゃ「指輪の道」だよ。素直に『指輪物語』ってすればいいのに何で『ロード・オブ・ザ・リング』なの?ねえ、角川さん?おかしくない?何かしたでしょ?
東京国立近代美術館フィルムセンターで行われたイタリア映画大回顧で『血ぬられた墓標』を観てきた。
▼Read Moreこの映画、過去にVHSでもDVDでもリリース済。勿論持ってるし、何度も観てる。けど、やっぱり大スクリーンで観たい。何が何でも観たい。大スクリーンで『血ぬられた墓標』を観ることなんて今後そうそうあることじゃない。というわけでチケットを2枚購入。誰かと一緒に行くのかって?違う、違う。俺1人で2度観るだけの話(笑)
そして本日、一回目。大スクリーンに映し出されるモノクロの映像美を満喫。やっぱりこれはハマーの『吸血鬼ドラキュラ』と並ぶ吸血鬼映画の傑作!むしろ個人的にはこっちの方が断然好き。ユニヴァーサルを思わせる雰囲気もいいし、バーバラ・スティールもいい。って言っても頽廃的で怪奇的な美しさなんだけど。
大スクリーンで『血ぬられた墓標』を観たのははじめてだったけど、スクリーンがでかいとインパクトも大きい。冒頭の刺のついた仮面を打ち込むシーンにはじまり、魔女アーサの怖いことと言ったら!もう、大満足。大満足。あーはやくもう一回観たい(笑)
ロバート・ゼメキスがヒッチコックへのオマージュとして作った映画『ホワット・ライズ・ビニース』を観てきた。
▼Read Moreこれ、サスペンス映画のようで実はホラー映画?もう、とにかく音響で驚かせまくり。ぞくぞくする怖さじゃなくて、ビクッ!っとする箇所満載。しまいには幽霊まで出てくる。劇場で観たせいもあってか、妙に疲れたよ。
前半はまんま『裏窓』。隣の夫婦がとってもアヤシイ。でも、実は全く関係ない(笑)『断崖』風の疑惑を経て、『サイコ』風の後半になる頃には、隣の夫婦なんて忘れてる(笑)こういう思わせぶりすぎる脚本はなんだかなー。
『サイコ』でヒッチコックがやった「窓枠を乗り越えて撮り続けるカメラ」を再現したりと、そういう部分では見てて楽しい。サントラなんかはもろに『サイコ』だし。
けど「彼は完璧な夫だった たった一度の過ちを犯すまでは」ってキャッチコピーはいかがなものか。映画観る前からオチの想像ついちゃうよ?