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THE BEST OF ITALIAN ROCK vol.4
突如もたらされたゴブリン来日の報!しかも、本家クラウディオ・シモネッティ率いるゴブリン!さらにライブは二部から成り、第一部では『サスペリア』(1977)本編全ての上映+生演奏、第二部はライブという、これは何が何でも観に行かねばならないイベント!

というわけでチケットの値段も良く調べずに速攻予約申込。後で気が付いたけど、何とチケットは12,000円という破格の強気な値段設定だった。

少々早めに川崎クラブチッタに到着すると、ちょうど開場前のグッズ先行発売が開始。とりあえず列に並んだら、ハマーフィルム研究会にもいらっしゃってる方々とバッタリ。「やっぱりゴブリンなら来るよねー!」と盛り上がって、Tシャツと公式パンフレットを購入後、そのまま開場まで近場でビール片手にホラー談義を早くも開始(笑)

そんなこんなで会場オープン。チッタのフロアには椅子が並べられていて、ライブで来る時とはちょっと違った雰囲気。ああ、映画を立って観なくていいんだ、と安心したものの、俺のチケットの整理番号はB列29番と何とも不穏な番号(笑)席に着いたらやっぱり座席はステージから2列目の上手の端っこだった。いくらステージに近いとは言っても、これじゃ第一部の映画鑑賞は相当に首が痛くなりそうな予感。
で、まずは第一部。サスペリア本編の上映とゴブリンによるシンクロ生演奏。いやー!全身に鳥肌が立った!生で演奏されるティンパニのおどろおどろしさにテーマ曲Suspiriaも一層際立って映像との一体感ったらない。映像は先月に発売されたリマスターのBlu-rayが使われていたのかな?大きなスクリーンで観る迫力は勿論だけど、過去に観たどのサスペリアよりも色が鮮やかで、やっぱりダリオ・アルジェントはマリオ・バーヴァの血をしっかりと引き継いでいるんだなあ、というのをあらためて強く実感した。
その後、小休憩を挟んで第二部ゴブリンのライブ!第一部だけでも大満足なのに、ライブも観れるなんて何て豪華なイベントなんだろう!高いチケット代払ったかいがあった(笑)
メンバーは引き続きClaudio Simonetti、Bruno Previtali、Titta TaniのデモニアトリオにダンサーのAlice Bernardo嬢を加えたラインナップ。第一部の時の椅子がそのまま設置されていたので座ってのライブ観賞だったのは残念だったけど、途中のMCでBruno Previtaliはゾンビのポスターに出てるとか、VAN HALENのJumpのイントロを弾いたりとか、サービスも満点。がっつり曲数もやってくれて本当に大満足!
[setlist]
1.SE~La Terza Madre Main Theme
2.Demoni
3.E Suono Rock
4.Roller
5.L’alba Dei Morti Viventi
6.Zombi
7.Non Ho Sonno
8.Chi?~Chi? (Parte Seconda)
9.Opera
10.Phenomena
11.Dracula
12.Tenebre
13.Deep Shadows
14.Death Dies
15.SE:School At Night~Profondo Rosso
16.Epopea
[Encore]
1.Inferno
2.Mater Tenebrarum
3.Suspiria
そして、ライブ後はダリオ・アルジェント研究会の方々との飲み会に参加させて頂き、濃い一夜を締めくくったのでした。いやー本当に楽しい1日だった!
Tokyo Dark Castle 109
今月のダークキャッスルは再びPHAIDIAが登場!ギタリスト交代でBACTERIAの川口トヨキさん、しかも直前で吉田さんがダウンされてしまい、ドラムが元WILLARDの魔太朗さんという新生+特別編成となってしまったので、ある意味貴重なPHAIDIAに!

Tokyo Dark Castle 109
2016.08.06(sat) at 新宿MARZ
Open / Start 24:00
Adv ¥3,000(+D) / Door ¥3,500(+D)
ACT : AUTO-MOD / PHAIDIA / Vanished Empire / Error:666 / ド・ロドロシテル
DJ : Chihiro / TAIZO / WAKANA / 裏口入学
VJ : kihito / AZVSA chainsaw
それと、個人的課題としてここのとこずっと上手くいかなくてあがいていたワイヤレスHDMIを用いてのVJのため、先日購入したプロジェクタも機材持ち込みで怒涛の荷物。重い。
早速MARZに入って、機材のセッティング。ワイヤレスは・・・うまく認識した!これで渋谷時代のダークキャッスルのように、フロアでDJと並んでVJできる!ようやく白塗りVJの意味が出るように。ワイヤレスが今回もダメだったら、白塗りしないでふてくされてVJしようと思っていたので、良かった、良かった(笑)
そんなこんなで機材をせっせとセッティングしたり、メイクしたりバタバタしているうちにダークキャッスルオープン。一番手はError:666。

ヴォーカルのリュウガさんは決して背が高いわけじゃないのに、これがまたステージだと何ともパワフルで存在感抜群!何だか、その昔にCHRONOTRIGGER(現、BAAL)を初めて観た時のことをちょっと思いだした。でも、イベント終了後に頂いたCDにはバラード調のものもあって、パワーごり押しヒャッハー!なだけじゃない懐の深さも感じる。これからも要注目なバンドだと思う。

続いては主催者AUTO-MOD。セットリストは以下の通り。なんか、GLAYのデストピアに対抗?記念?して本家AUTO-MODもデストピアを演奏したとのこと(笑)
[setlist]
01.POISON NIGHT / 02.DEVIL DANCE / 03.時の葬列 / 04.DEATHTOPIA / 05.BELZEBUTH

そして三番手は、今回の台風の目玉、掟ポルシェのソロ・デスメタル・ユニット、ド・ロドロシテル。いや、ハンパなかった。ダークキャッスルでここまで笑い転げたのは初めてじゃないかな。ほんと、ジュネもAUTO-MODとPHAIDIAの間にとんでもないものぶちこんできたなあ。
お約束の白目剥きは当たり前として、マーシャルのアンプの後ろにひょこひょこ隠れてみたり、「お前達ポジティブ・パンクは好きか!」「お前達はポジティブか!」と妙な説教をはじめてみたりと、もう、演奏いいから全部MCでやって欲しいくらいに、とにかくMCと客いじりがハンパなく面白かった。

そんな変化球ド・ロドロシテルの後は、本気のポジパン、PHAIDIA。ステージに設置されたドクロと燭台で一気に真面目な様式美のゴシックの世界へ。

流石にいつも通りというわけにはいかない状況だったし、新生+特別編成なので、いつもとちょっと違う感じなのは致し方ないところ。それでも、前日から練習に入ったという魔太朗さんは流石だし、川口さんもそれまでのギターの中にあきらかな個性を混ぜ込んできているあたりにこれからのPHAIDIAの進化に期待が高まるステージだった。

そして、最後はDJ千尋率いるVanished Empire。今回はSIMAさんを加えての3人編成。オープン前にジュネと並んでメイクしていた時に、ちょうどVanished Empireがリハをしていたんだけど、今回はいきなりブラック・サバスのコピーをやっていたので、ジュネと二人で「何だかバニエンらしくないねえ」なんて話してたら、ライブでも1発目に持ってきてビックリ。でも、その後はいつものバニエン。いあいあしてました。千尋がステージが終わった途端にフロアに飛び降りてそのままDJブースに駆け込んでDJ始めたのは笑った。色々本当にお疲れさま。
というわけで、ダークキャッスル 109、無事終了致しました。課題だったワイヤレスHDMIも、まだ時々途切れたりとレシーバーの設置位置に課題があるけど、解消の目途は立ったし何より、渋谷時代のようにDJと並んでフロアでVJできるのはお客さんの反応がダイレクトに見れて本当に楽しい。次回も頑張りますよー!と、思いきや、9月はお休みで10月はキリストンカフェでハロウィンだから、ダークキャッスルでのVJは次は11月になっちゃうのかな?新しいネタを作り込んでおこう。
Tokyo Dark Castle 108
毎月恒例、ダークキャッスル。今回はBEAST、BACTERIA、FOXPILL CULT、レンダと、何とAUTO-MOD以外全てがダークキャッスル初登城という、実に楽しみな出演陣。

Tokyo Dark Castle 108
2016.07.02(sat) at 新宿MARZ
Open / Start 24:00
Adv ¥3,000(+D) / Door ¥3,500(+D)
ACT : AUTO-MOD / BEAST / BACTERIA / FOXPILL CULT / レンダ
DJ : Chihiro / TAIZO / WAKANA / Ray Trak
VJ : kihito / AZVSA chainsaw
VJとしては、前回何故かうまく動作しなかったHDMIワイヤレスユニットを今回こそ使うんだ!と意気込んでいざ新宿MARZへ。
ダークキャッスルは22:30入りで24:00開場なので、毎回かなり慌ただしい。そんな中、PCとプロジェクタをHDMIワイヤレスユニットで繋いで色々試行錯誤するも、やっぱりPC側からプロジェクタは認識するのに、プロジェクタ側では映像を認識しない。何故だー!家でも池袋CHOPでもうまくいったのに!これはもう機材の相性の問題のような気がしてならない。結局今回も有線ケーブルで繋いで機材をセッティング。しくしく。ワイヤレスが認識されれば、DJブースの横でフロアでVJできるから、絶対に楽しいんだけどなあ。もう、いっそのことプロジェクタ買って持ち込んでしまおうか(笑)

そんなこんなで、やさぐれて白塗りして、ダークキャッスルオープン。

トップバッターはBEAST。事前にジュネがブログでYoshikiの秘蔵っ子、Yoshikiのって繰り返していたので、ビジュアル系な感じなのかと思っていたら、これが全然ゴリゴリの激しいロック!むちゃくちゃカッコいい!こういうサウンドだと、写真を撮ってる側も撮影にノってきていい写真が撮れるから、ライブってほんと面白い。

続いてはAUTO-MOD。BEASTの余韻が残っていたのか、何だかいつもとちょっと違う感じでAUTO-MODの写真が撮れた、と感じるのはただの自画自賛かな(笑)
先日のPHAIDIA主催のGhost of Terror同様、森岡賢さんを偲んでSOFT BALLETのEgo Danceのカバーをやったんだけど・・・これが全然SOFT BALLETっぽくなかったのであった!やっぱジュネが歌うと何でもAUTO-MODになっちゃうんだよなあ、良くも悪くも(笑)AUTO-MODのライブ後のVJはAZVSA担当だったので、安心して最後のレクイエムまで満喫。

続く3番手はBACTERIA。トランス系の血を引くバンドかと思いきや、ヴォーカルの川口さんは元TCC!AUTO-MODの13夜の解散コンサートでも最前で手を振り上げているのが映っている程の信者の大先輩。
以前、PHAIDIAと新大久保EARTHDOMで共演したのを観て以来の2度目の鑑賞。BACTERIAのライブって空気が張り詰めている感じがして、何だか観ていてとても緊張する。

そして4番手はFOXPILL CULT。俺が初めてFOXPILL CULTを観た2015年の時から、ドラムが変わってキーボードが加入というメンバーチェンジが加わっているけど、サウンドがヤバいくらいに進化してる。
アヴァンギャルドな曲調の中に独特のポップさがあって、これはひょっとするとひょっとする(要はメジャーでもブレイクできる)んじゃないか、と周囲での評判もいい。ただ、最近のライブはスポットライトをあまり使用せずにシルエット中心なライブが多いように思うのは、演出の方針を変えたのかしらん?個人的にはちょっと残念。

トリは個人的に一番楽しみにしていたレンダ。俺がレンダを初めて観たのは2016年4月2日の新宿URGAでのMachinery Heaven vol.20。この日はZEUS MACHINAを目当てで足を運んだんだけど、その対バンの中で際立って良かったのがハコさんとヒコさんのユニットのレンダだった。ちょっと異世界な童謡のようで、どこか懐かしい感じがしつつもゴシックな肌触りは、ダークキャッスルの世界にもバッチリ!

そんなわけで、ジュネにレンダを出してあげて欲しいと猛プッシュ!偶然Yukinoさんも千尋もレンダを気に入っていたので、トントン拍子に話は進み、今回の出演に。出番がラストだったので、お客さんも疲れが見えていた頃だったのはかわいそうだったけど、やっぱりレンダはダークキャッスルに合ういいユニットだった。是非今後とも出演して欲しいなあ。
それから、普段あまり衝動買いをしない俺にしては珍しく、TADACyさんの新作バッジに一目惚れして即買い。さらにジュネの実弟である山岡重行先生の「腐女子の心理学」をAUTO-MODの物販で売っていたので、買ってサインしてもらって。さらにさらにレンダのアルバムも購入して(プッシュしてたくせにアルバムを買っていなかった)、一晩で色々と散財したのでした。でも、楽しかったからいいのだ!
Ghost of Terror -ペルテン祭-赤い月の夜会 vol.2
Phaidia主催の企画、Ghost of Terror -ペルテン祭-赤い月の夜会 vol.2にVJとして参加しました。

Ghost of Terror -ペルテン祭-赤い月の夜会 vol.2
2016.06.26(sun) at 池袋CHOP
Open 18:15 / Start 18:45
Adv ¥2,800(+D) / Door ¥3,300(+D)
ACT : MUNIMUNI / SPEECIES / 666-three six / PHAIDIA
DJ : DORA / Legi
VJ : kihito
2003年からこの界隈でVJをやっている俺だけど、実はダークキャッスル関係以外でVJをするのは今回が初。本当は今回DJで参加したDORAさんが以前主催していたCyberAgeVooDooのVJとしても誘われていたんだけど、諸事情があって手伝うこと能わず。
そんなわけだから、DORAさんとの共演が、実に10年以上の時を経てようやく実現。普段ダークキャッスルで流しているVJ映像とは異なるセットを準備して、気合入りまくり。今回はDJブースの横でフロアでVJできるので、それもとても楽しみ。勿論白塗りもして準備万端。

今回のDJ陣DORAさん、Legiさんと。

トップバッターは以前ダークキャッスルにも出演したことのある666-three-six。1曲目からマンソンのカバーで勢いつけて、そこからは彼らの持ち味でもあるサタニック・パーティー全開。ヴォーカルのNyeelはフロアに降りてお客さんを掻き回したり、何故か風船をいっぱいばら撒いたりと、まだ十分に温まってなかったフロアを十分に盛り上げてくれたんじゃないかな。
二番手はMUNIMUNI。だったんだけど、残念なことに写真を撮れなかった。と言うのも、地味にPCがトラブって、わちゃわちゃしている間にライブが終わっちゃった。でも、先日急逝された森岡賢さんを偲んでSOFT BALLETのBODY TO BODYのカバーを演奏した時は思いっきりVJブースで踊りまくりましたとも、ええ。

続いて3番手はSPEECIES。サイケデリック全開なサウンドが文句なしにカッコイイ。と、思っていたら、何とSPEECIESもBODY TO BODYをカバー(笑)MUNIMUNIとは違ったアレンジで、1日に2度もBODY TO BODYを聴けるとは思わなかったから何だかとってもお得感。

そして最後は勿論主催、Phaidia。本来ならば、俺はPhaidiaの写真撮影スタッフも兼ねているので、ライブ写真を撮らなきゃいけなかったんだけど、フロアはお客さんでいっぱい。とてもじゃないけどVJブースから移動して写真を撮れる状況じゃなかったので、望遠でひきの写真だけをポツポツとのみ撮影。まあ、公式カメラマンはもう一人いるから、今回はそちらにお任せ。
今回のPhaidiaのライブは新曲も披露されつつ、二部構成。二部では先日亡くなられた元Phaidiaのギタリストで、その後Mephisto Walzへ参加したり、DJとしても活躍されていたナリキ氏を偲んでの演奏でした。
訃報が続く2016年だけど、お客さんも沢山来て頂けたし、バンドもDJも盛り上がった夜だった。
Nightwish Japan Tour 2016
Nightwish3度目の来日!というわけで行ってきました、新木場STUDIO COAST。

会場につくと、ちょうどグッズの先行販売が開始されたところ。早速列に並ぶと、グッズはTシャツ2種類のみだったので、ちょっとガッカリしつつも勿論2種類とも購入。その後しばらくして会場オープン。
いざ会場入りして、ステージ前へ!・・・と言いたいところなんだけど、残念ながら本日は熱があって体調不良。騒ぐ元気もないので、前方の端の方で大人しく開演を待つことにした。しばしビールを片手に(調子は悪くても酒は飲む 笑)待つ。やがて照明が落ち、イントロがはじまった。メンバーが一人ずつステージに登場する度に歓声があがり、フロールがステージに出てくると、一際大きな歓声!この、期待が頂点に達するぞくぞくする瞬間って何度経験してもいい。
曲は最新アルバムの『Endless Forms Most Beautiful』から、Shudder Before The Beautiful。もうね、大人しく聴いていようなんて無理だった(笑)結局前の方に行ってノリ倒す。STUDIO COASTでNightwishは、前回2013年の来日の際のLOUD & METAL ATTACKでも観てるけど、このハコは音もいいし、照明も良くて、ホント観ていて楽しい。それがNightwishなんだから、楽しいに決まってる。
ターヤ信者の俺は、前回来日時にはフロールのヴォーカルがちょっと物足りなく思ったりもしたんだけど、あれからライブ盤『Showtime, Storytime』や新譜『Endless Forms Most Beautiful』を聴きこんでいくうちに、フロールへの抵抗もなくなってきて純粋に楽しめた。

ライブ中のフロールのMCでラウドパークへの参戦も発表されたし、とてもテンションのあがった一夜だった。
[setlist]
0.Intro
1.Shudder Before The Beautiful
2.Yours Is An Empty Hope
3.Ever Dream
4.Storytime
5.My Walden
6.While Your Lips Are Still Red
7.Elan
8.Weak Fantasy
9.Alpenglow
10.Wishmaster
11.I Want My Tears Back
12.Shara
13.Stargazers
14.Ghost Love Score
15.Last Ride Of The Day
16.The Greatest Show On Earth
17.Outro
Tokyo Dark Castle 103
ダークキャッスルのVJに約10年振りに復帰しました。俺のVJ復帰を迎え入れてくれたジュネは勿論のこと、尽力してくれた千尋やYukinoさん、そして関係者の皆さまには感謝することしきりです。

Tokyo Dark Castle 103
2015.12.05(sat) at 新宿MARZ
Open / Start 24:00
Adv ¥3,000(+D) / Door ¥3,500(+D)
ACT : AUTO-MOD / BAAL / Vanished Empire / W.O.R.M / DxUxS
DJ : Chihiro / TAIZO / P.R.D.(Cold Cemetery, DxUxS) / RayTrak
VJ : kihito / AZVSA chainsaw
ここ数年でダークキャッスルに来た方達は、ふらふらと気ままに来ては写真を撮ったりしている俺を見て「何だ?コイツは?」と思ってたんじゃないかと思う。その昔、TOKYO GOTH & DARKWAVEというイベントをAUTO-MODがやっていて、それを経てTOKYO DARK CASTLEというアンダーグラウンドイベントが立ち上げられたのが2003年4月。で、俺はダークキャッスルの初代VJとオフィシャルサイトの管理人をやっていたのであります。もう大分お客さんも入れ替わってしまったので、今じゃ誰も知らないだろうけども(笑)
というわけで、10年振りのVJ復帰。気合入りまくり。勿論白塗りVJするぞ!と、その前にVJ環境を整えなきゃ。当時俺はMotion DiveというVJソフトを使っていたのだけど、Motion Diveは開発・販売もとっくに終了していて流石にお古。まずはVJソフトの購入から。色々といじってみた結果、Resolume Avenueで行くことにした。お値段、299ユーロなり。

それからVJソフトをノートPCとマウスでポチポチ操作するのは、ライブハウスは暗いのでミスしやすいし、そんな細かい作業をしてたんじゃ折角のリアルタイムVJが地味な絵ヅラになっちゃう。なので、MIDIコントローラーもあると便利。今回からはAKAIのAPC MINIを導入。これがあるとないとじゃ操作性は大違いだし、見栄えもいいはず。つっても、最近のダークキャッスルはVJブースは隔たっててお客さんから見えないんだった。しくしく。

そして当日。久々にカラコン入れて白塗り。VJが白塗りする必要あるの?とも思うけど、まあ、非日常的なイベントなので(笑)

トップバッターはDxUxS。ヴォーカル、ベース、プログラミングの3人構成のインダストリアルバンド。かなり攻撃的なサウンドでカッコいい。聞くところによると、DxUxSは歌詞が日本語らしいのだけど、全くそうは聞こえないところが凄い。

続いてはAuto-Mod。今回、直前にジュネの友人が亡くなられたということもあり、Auto-Modの旗が掲げられた。演奏曲の構成も変更されたようで、ちょっとだけいつもと違う感じのステージだった。

3番手はBAAL。BAALは前身のCHRONOTRIGGER時代から、俺がVJをやっていた頃のダークキャッスルに出ているバンド。当時、ステージ開始前に”Next Stage Chronotrigger”ってタイプして映像投射していたら、後でVJのお礼を言ってくれたのが懐かしい。10年を経てまたこうしてVJとして一緒のイベントに名を連ねているなんて、何とも感慨深いね(年寄りくさい 笑)。

お次はDJ千尋率いるVanished Empire。いあ!いあ!なバニエン、今回はベースにSIMAさんとギターにREMNANTのTakmiさんを加えての4人編成。普段の2人体制もいいけど、やっぱりバンドサウンドが好きな俺としては、断然こちらの方が楽しめた。見た目が4人ともブラックメタル感満載なのも、また良し(笑)

トリはW.O.R.M。演奏技術がしっかりしているのは勿論として、加えて、これがまた色々な「ギミック」を駆使するバンドで、CO2を噴射したり、女性ギタリストの方がギターに電ノコ取り付けて火花を飛ばしたりと、とにかくインパクトが凄かった!サウンドもハードでこれはとてもダークキャッスル映えするバンドですなっ!
肝心のVJは、今回のダークキャッスルから、VJは2名体制となって、AZVSA嬢と交代交代でやってみた。これが意外と良くて、VJってずっとPCに張り付いていなくちゃいけないから人知れず地味に大変なのが軽減されてイベント自体を楽しむ余裕もできて、良かった。PCトラブルとかも結構あるしね。
そして、ダークキャッスル後は忘年会を兼ねて朝まで打ち上げ・・・じゃなくて、朝から昼まで(笑)打ち上げて、久々のダークキャッスル復帰をとても楽しく過ごすことができたのでした。もう若くはないけど、これからも頑張るぞっ!
時の葬列 方舟の章 vol.5
Auto-Mod結成35周年の今年は豪華なイベントが目白押し。その中でもやっぱり特別な存在なのが「時の葬列」!今回は80年代ポジパン祭りと言っても過言ではない、もの凄いメンツ!

時の葬列 方舟の章 vol.5
2015.11.08(sun) at 高円寺HIGH
Open 17:30 / Start 18:00
Adv ¥3,500(+D) / Door ¥4,000(+D)
ACT : AUTO-MOD / MADAME EDWARDA / PHAIDIA / 餓鬼道
DJ : nAo12xu (†13th Moon†)
何たって、Auto-Mod、Madame Edwarda、Phaidia、餓鬼道というちょっと信じられないラインナップ!これが2015年のイベントだって言うんだから、いやあ、長生きはするもんですな(笑)


トップバッターは餓鬼道。俺は餓鬼道を観るのが初めてで、凄いインパクトに圧倒された。一言で言えばインダストリアルということになるのだろうけど、そんな言葉では片付けられないほどの混沌がステージを支配していた。鉄パイプやチェーン、ドラム缶やドリルが生み出す破壊的な音とデジタルノイズに加えて、血糊や羽毛、豚のアタマといったアングラ的視覚効果がもう、とにかくカオス。凄まじかった。


続いては2014年に30年振りの復活を遂げたPhaidia。今回からSexy Rose HARRY (B)、RIKKI-8 (G)にメンバーチェンジ。よりビジュアルが分かりやすく、ロックっぽくなったかな?でも、音は吉田さんの怒濤の変則ドラムでプログレ感もあり、過去音源よりもずっとカッコいい。Gillyさんのヴォーカルも変幻自在!


3番手はMadame Edwarda。もうね、ZIN様の美貌ったらね!俺がZINさんを最初に撮影したのは2002年でZEUS MACHINAの頃だったけども、相変わらずファインダー越しでもぞくぞくするほどのオーラなんだよなあ。ほんと、この世のものとは思えぬ美しさ。


そして最後は勿論、Auto-Mod。今回は映像と合わせてのパフォーマンス。勿論イベントのタイトル曲である「時の葬列」で幕をあけ、往年の名曲を中心にライブを構成。レクイエムの歌詞がスクリーンに投射される中、聖書が燃やされたのはぐっときたなあ。

その後、ジュネ、ZIN様、Gillyさんの日本が誇るポジパン・ヴォーカリスト3名によるセッション。曲は何とBauhaus!セッションまでポジパン祭り!本当に非常に濃い一夜だった。
LIV MOON LIVE 2015
久々のLIV MOONのワンマンを観に、渋谷O-WESTに行ってきた。っていうか、いつの間にON-AIRはTSUTAYAになったんだ(笑)

平日なので、会社からスーツのまま直行。スーツだとはっちゃけることもできないので、後ろの方で開演を待つ。開演予定時刻を5分ほど押して、茜LIVがドクロを持って登場し「死の舞踏」でライブ開始!

LIV MOONのライブを観るのは何度目かだけど、やっぱウマい。全身鳥肌が立つくらいにヴォーカルもバックの演奏陣も図抜けてウマい。これだけルックスも良くて才能もある人間がいるなんて、世の中本当に不公平だよなー、なんて勝手にふてくされちゃうくらい(笑)現在の日本の女性ヴォーカルのメタルバンドの中では飛び抜けてる。
けど、一方でライブがステージ上で自己完結しすぎているっていう印象も相変わらず。フロントを支配する茜LIVがロックバンドとしてのライブ経験というか、場数が圧倒的に足りていない気がする。勿論、フロアのお客さん達は盛り上がっているし、拳もあがっているんだけど、ライブとしてのフロアの空気の一体感がない。唯一それを感じたのはアンコールラストの「The Last Savior」だけ。だから、観ているうちにどんどん興醒めしていってしまって、何だか家でライブDVDを観ているような気分になっちゃった。
MCで年内は舞台があるからLIV MOONは来年力を入れる、みたいなことを言っていたけど、折角これだけのハイレベルなポテンシャルを持ったメンバーなんだから、もっとライブを重ねてライブバンドとしての魅力も上げていって欲しいなあ。大村さんはBABY METALもあって忙しいんだろうけど(笑)
[Setlist]
1.死の舞踏 / 2.Say Goodbye / 3.Black Fairy / 4.Black Ruby / 5.Wild Beast / 6.霧の葬送曲 / 7.Kiss Me Kill Me / 8.Ride Or Die / 9.溺れる人魚 / 10.黄金の涙 / 11.アマラントスの翼 / 12.Escape
[Encore]
1.Toccata und Fuge in d-Moll / 2.The Phantom Of The Opera / 3.Double Moon / 4.The Last Savior
時の葬列 方舟の章 vol.3
今年はAuto-Mod結成35周年。まあ、正確にはAuto-Modじゃなかった時代もあるわけだけど。というわけで、今年はオリジナルアルバムの再発とか、ダークキャッスルの第100回目といった企画が目白押し。その中でも大きな目玉の一つとなる「時の葬列 方舟の章 vol.3」に行ってきた。

時の葬列 方舟の章 vol.3
2014.03.21(sat) at 高円寺HIGH
Open 17:30 / Start 18:00
Adv ¥4,000(+D) / Door ¥4,500(+D)
ACT : AUTO-MOD / THE SODOM PROJECT / Z.O.A / DER EISENROST
DJ : Zin-François Angélique (MADAME EDWARDA / Club WALPURGIS)
今回チケットはネットのe-plus経由で買ったら、買ったのが遅かったせいもあって整理番号怒濤の193番。高円寺HIGHの中に入ると、既にフロアぎゅうぎゅう。前回の「時の葬列 方舟の章 vol.2」は大雪のせいでスカスカだったもんだから、気を抜いてた。んー、しまったなあ。ちゃんとAuto-Mod経由でおさえておけば良かった(笑)
とりあえず、壁際でステージの見える所に佇んで、はじまりました、まずはDer Eisenrost!Zeitlich Vergelterでの活動や、『鉄男』(1989)の音楽担当で知られる石川忠氏のバンド。ステージ両脇に設置された、鉄くずで構成されたメタル・パーカッションが異様な雰囲気を醸し出す。演奏が始まると、圧倒的な迫力!うねるような演奏に重なる鉄と鉄がぶつかる強烈な音!まさにジャンク・コラージュ!インダストリアルの元祖ここにあり!とにかく圧巻の演奏だった。目の前で人が鉄を自らの力で叩いて音を出している、という絵の迫力と音の説得力は次元が違うと改めて認識。
ここで、一旦タバコを吸いにフロアから上にあがると、何と階段に座ってフロアに入れずにいた人達が。マジか。こんなに人が来るなんて、「時の葬列」というイベントは特別なんだなあ、としみじみ。
続いて2番手は今宵一夜限りの復活、Z.O.A.!やっぱりZ.O.A.目当てのお客さんが一番多かったように思う。俺はトランス系はあまり詳しくないんだけども、今でも根強いファンがいるというのは流石。ヴォーカルの森川誠一郎氏は上半身ハダカで、絞られた体が物凄く印象的だった。思わず、体脂肪率何%なんだろう?なんて考えちゃう(笑)
で、ここでまたタバコを吸いに上へ。これがまずかった。3番手のThe Sodom Projectでは人が多くてフロアに戻れなくなっちゃった。仕方がないのでAuto-Modの物販ブースにたむろってモニタで観賞。マズイなあ、Auto-Modちゃんと見れるかしら?と不安がよぎる。
The Sodom Projectが終わると、フロアのお客さんが民族大移動を開始。今だ!というわけで、上にあがるお客さん達と入れ違いでフロアへ。DJを務めるMadame EdwardaのZIN様が、The Sisters of MercyのWalk Awayを流す中、タイミングよくステージ前へと滑り込めた。いひひ。
そして、大トリは勿論Auto-Mod。今回は役者陣の参加もさることながら、解散前メンバーにして、Genet/Rock of Romanceの頃はレギュラーでサックスを吹いていた河野のダンナも久々に参戦!個人的には、何よりこれが一番楽しみだった。オープニングは、時の葬列。時の葬列は前回のダークキャッスルでもやっていたけど、サックスが入ると断然いい。音の厚みが違うし、何と言っても曲にツヤが出る。ここ数年のAuto-Modの演奏の中で、今日が一番良く感じた。パフォーマーも交えてのシアトリカルな演出も、ジュネお得意の見世物小屋的ないかがわしさに満ち満ちていて見ごたえ十分。ここに中村亮さんもいてくれたら、ほんと言う事ないんだけどなあ。二度目の聖書燃やしで、ジュネが燃え上がる本を客席に落としそうになった時はのけぞったけど(笑)もう、20年以上ジュネを見続けてきた俺でも大満足なパフォーマンスだった。