こわがることをおぼえようと旅に出た男
ネットをふらふら彷徨っていたら、こんなDVDに行きあたったので、とりあえず購入してみた。
▼Read More怪奇幻想・ゴシックに関することからくだらない日記までつらつらと。
ネットをふらふら彷徨っていたら、こんなDVDに行きあたったので、とりあえず購入してみた。
▼Read Moreこれは、1982年から1987年にかけてアメリカの”Showtime Networks”で放送された「フェアリーテール・シアター」というTVドラマシリーズ。シェリー・デュヴァルがホストを務めた童話を題材としたオムニバス形式番組で、フランシス・フォード・コッポラやロジェ・バディム、ティム・バートンらが監督、ロビン・ウィリアムズやミック・ジャガーといった各界の著名人が出演している中々豪華な番組。
今回買ったのはその中の第3シーズンで、我らがクリストファー・リーが出演した「こわがることをおぼえようと旅に出た男」というエピソード。主演はピーター・マクニコルなので、リーがでずっぱりというわけではないんだけど、呪いをかけられた城の王の役で出演していて、他にもフランク・ザッパが傴僂男、ヴィンセント・プライスがナレーションというキャスティング。
まあ、童話がベースだし、子供向けのバラエティ番組なので合成も随分とチープ。それでもリーが亡霊役で棺から現れるシーンは流石の迫力だし、その後ごろごろと絨毯に巻き取られてあたふたとするやりとりは観ていて楽しい。
たまにはこういった肩の力を抜いて観るリーもいいね。繰り返しみたりはしないかもだけど(笑)
『ホビットの冒険』三部作、遂に完結!指輪物語の『旅の仲間』から数えれば何と足掛け13年!終わってしまうのが名残惜しくはあるけれど、劇場に観に行ってきた。
▼Read More前作『竜に奪われた王国』(2013)でエレボールを飛び出したスマウグとバルドの一騎打ちから幕を開け、物語は怒濤の五軍の合戦へ。もう、戦闘、戦闘、また戦闘のオンパレード(笑)でも、意外と疲れずにのめり込んで観れたかな。
物語はもう、クライマックスの連続でただただ圧巻。そもそも児童文学でボリュームがそんなにない原作だから、尺を伸ばすために戦闘シーンで水増ししているわけだけど、そんな裏の事情を微塵も感じさせない迫力。まさに、大スクリーンで観るための「劇場公開作品」といった感じ。
ガラドリエルの奥方はサウロンを吹き飛ばすし、レゴラスは相変わらずトリッキーだし、ダインは豚に乗って現れるし(笑)、ラストはしっかり『旅の仲間』に繋がっていくしで、とにかく大満足。1分1秒でも長く中つ国の世界に浸っていたい俺としては、水増ししてでも三部作にしてくれたことに感謝。
前三部作では戦闘シーンのカメラワークが忙しすぎて何が起こってるのか状況を把握しづらかったり、感動シーンはとりあえず無音にしてスローで撮影、みたいな稚拙な演出が散見されたけど、本三部作では全体的にそういった部分も改善されていたように思う。
スマウグはもうちょっとひっぱっても良かったのになあ、とか、トーリンが自分を取り戻すシーンの唐突さにビックリしたり、「五軍」が原作ではドワーフ、エルフ、人間、ゴブリン、ワーグを指していたのに、ドワーフ、エルフ、人間、ドルグルドゥア、グンダバドって解釈になっていたりという違和感もあったことはあったけど、まずは無事完結したことに感激。
さあ!次は『シルマリルの物語』の映画化をお願いしますよっ!(笑)
2011年から使ってるXperia Rayがそろそろ辛くなってきた。片手で操作できて手のひらにすっぽり収まる大きさは物凄く気に入ってるんだけど、何たってXperia RayのROMの容量は1GB。流石にアプリやデータでパンパンで、ここのとこ定期的にデータを削除して容量を空けないとすぐにパンクするようになってきた。
でも、最近のスマホはでかくなる一方。なかなか変更したい機種もない状況がずっと続いていたものの、そうも言ってられなくなってきたので、仕方なくXperia Z3 Compactに機種変更した。
▼Read Moreこの機種、名称に「Compact」ってついてて確かに最近のスマホの中じゃ小さめではあるけど、Xperia Rayを使っていた俺からすれば、全然コンパクトじゃない(笑)サイズは約111mm×約53mm×約9.4mmから約127㎜×約65㎜×約8.6㎜へと、厚み以外が増加。重さも約100gから約129gにアップ。
でも、その分スペックは飛躍的にあがった。OSはAndroid 2.3からAndroid 4.4へ。CPUはMSM8255 1GHzからMSM8974AC 2.5GHzクアッドコア、RAMは512MBから2GB、ROMは1GBから16GBへ。ううん、時の流れを感じるねえ(笑)回線速度も3GからLTEに変わって爆速になった。
ソフトウェア的な面は当然他のAndroid端末と変わりはなく、ハードウェアキーがなくなってホームボタン等がソフトウェア描画であったり、アプリをSDカードに移動できなくなってたり、Android 4.4の仕様通り。早速ランチャーを変更して、ウィジェットやらアプリやらをインストールして使いやすくカスタマイズ。うん、これでまた数年は快適に使えそうですかね。
2011年に買ったCANONのプリンタ複合機PIXUS MG6230が壊れた。本当は以前にも一回ヘッドの調子がおかしくなって、新しいインクを補充してもインクが出ない症状になってたんだけど、その時は自分で分解してヘッドを掃除。でも、今回はどうにも調子が悪いので、新しくプリンタを買い直すことにした。んー、まだ3年しか使ってないんだけどなあ。もったいない。
買い直すにあたって、今回は複合機はやめることにした。やっぱ複合機はでかすぎる。というわけで同じくCANONの単体プリンタPIXUS iP7230を購入。勿論、Wi-Fi機能つき。
▼Read Moreこのモデルは背面給紙がオミットされていて、ネットではそれ故に評判が悪い。でもまあ、俺は背面給紙は年賀状の時くらいしか使わないし、別に不便は感じないだろうと判断。ただ、それより何よりインクがすぐになくなるのに、詰め替えインクセットが高いの何とかならないのかねえ?インクが本体価格の半額もするという驚異のビジネスモデル、すっげー不満。
とりあえず、無線LANの設定も終わって設置完了。うん、随分とプリンタ回りがすっきりした。後はこれで単体のUSB接続のスキャナを買い足せば、OKかな。
魔人館のKAZさんが主宰するハマー・フィルム研究会。Skypeで石田一さんも参加されている、かなり濃い集まりなのだけど、今回のハマー・フィルム研究会は僭越ながら私が講師と配布テキストの作成を務めさせてもらった。
テーマは「ハマー・フィルムのライヴァルたち」と題して、AIPやアミカス、タイバーンといったハマーと同時代の怪奇映画製作会社の作品達を取り上げることに。アミカスの長編作品『怪奇!二つの顔を持つ男』(1971)と、タイバーンの『ブラッディ/ドクター・ローレンスの悲劇』(1975)、そしてメインはマリオ・バーヴァの『血ぬられた墓標』(1960)と『吸血鬼ドラキュラ』(1958)の比較といった構成。
▼Read More■『怪奇!二つの顔を持つ男』(1971)
オムニバス形式の作品を得意としたアミカスが製作した、長編作品の一つ。ロバート・L・スティーブンソンの「ジキル博士とハイド氏」の翻案作品であり、「ジキル博士/ハイド氏」の名称が「マーロウ博士/ブレイク氏」に変更されている以外は、他の登場人物の名前を含めてほぼ原作小説をなぞってる。
古典怪奇小説の映画化作品はどちらかと言えばハマーが得意とした分野なんだけど、「ジキル博士とハイド氏」に限ってはハマーが製作した『ジキル博士の二つの顔』(1960)と『ジキル博士とハイド嬢』(1971)が共に変化球的なものであるのに対して、アミカスが正統派な作品を製作したのは何とも不思議。
ちなみに、本作は当初3D作品として製作されることが計画されていたものの、撮影途中で変更となり通常の作品となったとのこと。研究室でリーがカメラにバーナーの火を向けたりするのはその名残ですかね。
■『ブラッディ/ドクター・ローレンスの悲劇』(1975)
ハマーの創始者ウィリアム・ハインズの息子でプロデューサーや脚本家として活躍したアンソニー・ハインズ(脚本家としてのペンネームはジョン・エルダー)による脚本がヒドイ(笑)冒頭のミステリー調の展開がパーティーの余興で我々の期待を思いっきりしょっぱなから裏切ってくるあたりとか、物語の核心となるローレンス親子にインドで一体何があったのかという最も重要な部分を明かさずに投げっぱなしジャーマンしてたり。
まあ、この映画の見所は2つしかなくて、一つ目はキャスティング。『フランケンシュタイン恐怖の生体実験』(1969)のピーター・カッシングとヴェロニカ・カールソンのコンビが再び観れること、後に『エイリアン』(1979)や『スペースボール』(1987)で二度も(笑)腹を食い千切られることになる若き日のジョン・ハートが出演してるってこと。
それから二つ目は劇中でカッシングが悲痛な面持ちで「妻は亡くなりました」と語る際の奥さんの写真やスライドは、実際に1971年に亡くなったカッシングの愛妻ヘレンのものであるということ。後はもう、どうでもいい駄作(笑)
■『血ぬられた墓標』(1960)
ハマーの『吸血鬼ドラキュラ』(1958)に対するイタリアからの回答。挑戦状といった方が適切かも?ハマーを強烈に意識し、逆転の構造を取りつつも吸血鬼映画としても一級品の作品に仕上げているところはマリオ・バーヴァの面目躍如。様々な切り口から『吸血鬼ドラキュラ』との比較を行ってみたので、興味のある方は是非ハマー・フィルム研究会のバックナンバーでテキストを購入してみてください(笑)
結構、俺は人前でプレゼンしたりレビューしたりが得意な方なので、とくに緊張もせず楽しくプレゼンターを務めることができたけど、参加された方々は楽しめたかなあ?どうにも、俺の話って堅苦しくなりがちな傾向にあり(笑)
今回の研究会用にKAZさんが『血塗られた墓標』の悪魔の仮面を製作して展示していたりと、いつものことながら濃い一夜でございました。
「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」と評される、日本探偵小説における三大奇書の一つ。サブカル方面に興味を持っている人ならば、必ずと言ってもいいほど一度は通過する小説。
最初に読んだのは高校生の時分だったかな。Reader Storeで購入した電子書籍版にて上下巻共に改めて読了。
ドグラ・マグラ
著者:夢野久作
出版社:角川書店
発売日:1976/10/13
でもね、勇気を持って言っちゃおう。俺はこの小説嫌い。っていうか、徹底的に俺の感性と合わないんだなー。そういう意味ではカール・ドライヤーの『ヴァンパイア』(1932)と似ているかもしれない。
誰が正常で、誰がキチガイで、何が現実で、何が妄想か。平衡感覚を失わせる混沌とした展開やどうどうめぐりの螺旋構造自体は発想としてはとても面白いと思う。ドイツ表現主義の傑作映画『カリガリ博士』(1920)的な。でも、読んでる最中はそれが苦痛で堪らない。
じゃあ、読むなよって話なんだけど(笑)それでも、ひょっとしてこの歳になって再読したら、解釈変わるかも?と思って読んでみたものの、やっぱダメだった。多分、俺が理屈っぽすぎるんだろうけど。特に、上巻の中盤から後半にかけての正木博士の全然科学的、論理的じゃなくて論文の体も成していない「論文」と称する駄文とか、チャカポコ音頭のあたりは、回りくどい文体に加えて非論理的で、読んでて苦痛で苦痛でたまらない。
ただ、この『ドグラ・マグラ』の恐ろしいところは、読了後に誰かとその体験や解釈を共有したいと思わせるところ。まあ、そう思わせるのは、単にわけが分からないからっていう部分もあるけど(笑)そういう要素は昨今のインターネットを通じて口コミが拡散していくSNS的なものと相性がいいかもしれない。
ちなみに「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」というキャッチコピーはあくまでキャッチコピーなので、本当に精神に異常を来たすわけじゃありません。念のため。その証拠に私は『ドグラ・マグラ』を読了しても、正気を保っているわけで、先ほどから隣の六号室から呼びかけてくる声なんて聞こえていない。アハアハアハアハ。可笑しいな。そんなはずはないじゃないか。「……お兄さま。お兄さま。」…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。
オリンパスのオンラインショップが、普段は購入価格の15%までしか使えない割引ポイントを最大20%まで使用できるキャンペーンをやっていたので、遂に購入してしまった。M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO。
▼Read Moreこのレンズはオリンパスのフラグシップ、E-M1と同時に発売された標準域のズームレンズで、ズーム全域でF2.8通しのレンズ。キヤノンで言うところのいわゆる「大三元」に該当。まあ、その分レンズも9群14枚で382gと、マイクロフォーサーズのレンズとしちゃちょっとでかくて重い。
店頭で触った限りでは、E-M1ならグリップがあるからこのレンズも違和感はなかったんだけど、俺のE-M10につけたらやっぱりデカくてちょっと持ちにくいかなー。それでもオプションのグリップをつければ全然問題なし。
グリップなしでつけてみたところ。ちょっとアンバランス。
オプションのグリップをつけるとこんな感じ。
というわけで、早速これつけて撮影してみました。金属製の鏡筒とリングは存在感も十分で、単純に使ってて楽しい。フォーカスリングをスライドさせることでAFとMFを1発で切替えられるのも何気に便利。普段単焦点ばかりを使っている俺としては、やっぱりズームって便利だなーと再認識(笑)
これで標準ズームは真打になったので、画角がかぶるレンズをちょっと整理することにした。E-PL2のキットだったM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱと、ワイドコンバーターのWCON-P01、LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm F3.5-5.6を中古で売却。一気にドライボックスの中が寂しくなっちゃったけど、箪笥の肥やしにしてても意味ないしね。
というわけで現在の俺のカメラ資産は以下の通り。
■ボディ
・OLYMPUS OM-D E-M10
・OLYMPUS PEN Lite E-PL6
・OLYMPUS PEN Lite E-PL2(これも売っちゃおうかなあ)
■レンズ(ズーム)
・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6
■レンズ(単焦点)
・LUMIX G 20mm F1.7
・LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4
・M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
・フィッシュアイボディーキャップレンズ BCL-0980 9mm F8.0
観たい、観たいと思ってた『キャリー』(2013)をレンタルして観た。『キャリー』と言えば、ブライアン・デ・パルマの1976年版が強烈な出来栄えだっただけに、どうしてもそれと比較されちゃうのが辛いところ。
▼Read Moreかくいう俺も、ついつい1976年版と無意識に比較しながら観ちゃったけど、全体としては伝説のクソリメイク作品『サイコ』(1998)みたいなガッカリな出来栄えではなくて一安心。デ・パルマを超えることはできてないものの、まあ、及第点には達しているんじゃないでしょうか。
キャリーを演ずるのは『キック・アス』(2010)の、っていうか、新生ハマーの『モールス』(2010)のクロエ・グレース・モレッツ。んー、このキャスティングは好みの分かれるところ。やっぱりキャリーと言えばシシー・スペイセクなわけで、あの神経質そうで幸薄いルックスがドはまりだったわけで。だから、最初は「随分とやぼったい娘だねえ」なんて思ってたキャリーが、プロムに誘われて輝きだすとどんどん感情移入していっちゃって、そこから一転してのクライマックスが効果的だった。それがクロエ嬢じゃ、「いや、元から十分可愛いし」と、効果半減。うがって考えると、引っ込み思案ではあるものの本当は美人であるが故に、より女友達からいじめられる、みたいな陰湿なことも考えられなくもないけども。
キャリーのいじめがスマホで録画されたり、ネットに拡散されたり、学校がいじめ対策に積極的に関与しようとしたりするあたりは現代風にアレンジされてはいるものの、ストーリーはスティーブン・キングの原作、1976年版をほぼなぞってる。その一方で、キャリーが超能力をかなり意識してコントロールできている点が、1976年版との一番の違い。
この違いは特にクライマックスで顕著で、キャリーは意識的に復讐する相手を選別してる。キャリーを気にかけてくれていた女教師はちゃんと助けるし、いじめてた相手にはしっかり復讐。これも賛否両論かな。1976年版では感情の爆発によって超能力が暴走していたのに対して、これじゃただの復讐行為で非常に論理的でイマイチ。
でも、俺としてはもっとダメダメな出来と覚悟していたので、意外と楽しめたかな。クロエ嬢かわいいし(それかい)。
活動の場をキリストンカフェに移していた東京ダークキャッスルが新宿MARZに戻ってきた!まあ、俺にとってのダークキャッスルと言えば、渋谷Deseo&乙なんだけども。
Tokyo Dark Castle 93
2014.07.19(sat) at 新宿MARZ
Open / Start 24:00
Adv ¥3,000(+D) / Door ¥3,500(+D)
ACT : AUTO-MOD / Vanished Empire / REMNENT / AKIRADEATH / W.A.R.P.
DJ : Chihiro / TAIZO/ WAKANA / nAo12xu(†13th Moon†)
というわけで、カメラ持って行ってきました。東京ダークキャッスル。
一番手はRemnant。俺はこのバンドを観るのは初めてだったかな?まだフロアも温まっていなくって、ちょっと引いて観ている人が多かったけど、Remnant自体がガンガン首を振るような音楽性ではないから、それはそれで聴き方としてはアリだったのかもしれない。
続いて二番手はデジタルハードコアユニット、AKIRADEATH。ヴォーカルの神崎晃は190cmの長身。いいなあ、俺もせめて180cmは身長欲しかったなあ。なんてことは置いといて(笑)鬼のような高速BPMで繰り出される音楽は圧巻。MCはいいにいちゃん風でそのギャップもまたいい感じ。
三番手は主催者Auto-Mod。今回は聖書燃やしのパフォーマンスもあったし、Yukinoさんも髪型に気合も入っててMARZに戻ってきたことを強く実感。そういや、ここのとこ電ノコ火花飛ばし観てないような。
続いてステージはVanished Empire。今回はヴォーカル、ギター、ベースの3ピース体制。そう言えば、Dee Lee君がギターを弾いてるのって久々に観たような気がする。
そしてトリはW.A.R.P.。今回のダークキャッスルはバンド編成の出演者が少なかったこともあって、個人的には一番ノれた。バンドとしての音のまとまりや、トータルの一体感も良かった。MCでの「ダークキャッスルなのに、オレンジ着てきちった」には爆笑。
ちなみに、今回はOM-D E-M10にLEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4と、E-PL6にM.ZUIKO DIGITAL 45mm/F1.8の2台体制で撮影。カメラ2台持ってもかさばらないのは、ミラーレスのいいとこね。
Reader Storeで購入した電子書籍版にて読了。第4回日本ホラー小説大賞受賞作品で、1999年に大竹しのぶ主演で映画化されてることでもお馴染み。
黒い家
著者:貴志祐介
出版社:角川書店
発売日:1997/06/27
とにかく怖い!と評価の高い本作。超常現象や怪物、幽霊を取り扱わずにホラー小説として成立させていることが評価の一端みたいだけど、個人的にはこれはホラー小説って言うよりは、ただのサイコ・サスペンス小説じゃないかなあとも思う。
『ISOLA』で作家デューした著者の貴志祐介は、朝日生命に8年間務めていたという異色の経歴の持主。主人公の若槻を保険会社の社員とすることで、その経歴を活かした業務知識がふんだんに盛り込まれているのは興味深いけど、ちょっとクドイ。加えて心理学の知識も随分と盛り込まれているけど、これもちょっとクドイ。その一方で主人公若槻とその恋人の恵の人格描写はへんてこりん。
だから、物語が大きく動き出す終盤まで、正直読んでてあまり面白くなかった。読むスピードものろのろ。「ハズレひいたかなー」と思いかけていた頃、ようやく菰田幸子が物語の前面に出てきた辺りから面白くなった。論理的な整合性はちょっと疑問な部分も多いけど、それでも「黒い家」に若槻が踏み込んでからのスピード感はハラハラドキドキ。
キーとなる若槻の行動原理に大きな疑問が残る点。サイコパスと人間を性悪説でカテゴライズすることを頑なに拒否するにも関わらず、両親をがっつりカテゴライズして拒否する恵の性格設定の大きな破綻。あまりに強すぎる犯人等、んー?な部分もかなりあるけど、まあ値段相応には楽しめたかなあ。