『ウルフマン』を観てきた。ローレンス・タルボットの名が再び銀幕に甦る!でも、予告編をちらりと見た感じだと、オリジナルの『狼男』(1941)とはちょっと違う様子。一抹の不安を抱えながらも劇場へGO!
▼Read More怪奇幻想・ゴシックに関することからくだらない日記までつらつらと。
『ウルフマン』を観てきた。ローレンス・タルボットの名が再び銀幕に甦る!でも、予告編をちらりと見た感じだと、オリジナルの『狼男』(1941)とはちょっと違う様子。一抹の不安を抱えながらも劇場へGO!
▼Read More当初、ベニチオ・デル・トロがローレンス・タルボットを演ずると知った時は、「えー、顔が濃すぎない?」と思ったけど、抑え気味の芝居が意外と似合ってて良かった。世界の不幸の全てを背負っているかのような泣きっ面のチャニー・Jr.みたいにずっと眉間に皺寄せてたし(笑)
脚本もオリジナルに敬意を表しながら、うまく構成を変えていて、オールドファンでも「そうきたかっ!」と思わせるような一捻りがあっていい感じ。その分、マレーバの存在理由が薄くなっちゃったけど。
肝心の狼男のメイクは、狼男やるなら彼がやらずに誰がやるという、リック・ベイカー。流石の特殊メイクはかなりの出来栄え。ユニヴァーサルの『倫敦の人狼』(1935)や『狼男』(1941)、ハマーの『吸血狼男』(1961)、タイバーンの『娼婦と狼男』(1975)といった代表的な狼男の各デザインをうまく吸収しつつ、新しい狼男像を作り上げてると思う。手の指や足がグキグキバキバキと伸びていく変身シーンなんかもう、わくわくするほど(病気か、俺は)。
惜しいのは、大したことのないシーンでも音と映像で「ばばーん!」って単純に驚かせるだけの演出が散見されたこと。たまにそういった演出を挟むなら、まあ「アリ」なんだけど、ちょっとその回数が多かったようにも思う。でも、久々に正統派のゴシック・ホラーで満足。満足。早くメディアで発売されないかなー。