THE BEST OF ITALIAN ROCK vol.4
突如もたらされたゴブリン来日の報!しかも、本家クラウディオ・シモネッティ率いるゴブリン!さらにライブは二部から成り、第一部では『サスペリア』(1977)本編全ての上映+生演奏、第二部はライブという、これは何が何でも観に行かねばならないイベント!

というわけでチケットの値段も良く調べずに速攻予約申込。後で気が付いたけど、何とチケットは12,000円という破格の強気な値段設定だった。

少々早めに川崎クラブチッタに到着すると、ちょうど開場前のグッズ先行発売が開始。とりあえず列に並んだら、ハマーフィルム研究会にもいらっしゃってる方々とバッタリ。「やっぱりゴブリンなら来るよねー!」と盛り上がって、Tシャツと公式パンフレットを購入後、そのまま開場まで近場でビール片手にホラー談義を早くも開始(笑)

そんなこんなで会場オープン。チッタのフロアには椅子が並べられていて、ライブで来る時とはちょっと違った雰囲気。ああ、映画を立って観なくていいんだ、と安心したものの、俺のチケットの整理番号はB列29番と何とも不穏な番号(笑)席に着いたらやっぱり座席はステージから2列目の上手の端っこだった。いくらステージに近いとは言っても、これじゃ第一部の映画鑑賞は相当に首が痛くなりそうな予感。
で、まずは第一部。サスペリア本編の上映とゴブリンによるシンクロ生演奏。いやー!全身に鳥肌が立った!生で演奏されるティンパニのおどろおどろしさにテーマ曲Suspiriaも一層際立って映像との一体感ったらない。映像は先月に発売されたリマスターのBlu-rayが使われていたのかな?大きなスクリーンで観る迫力は勿論だけど、過去に観たどのサスペリアよりも色が鮮やかで、やっぱりダリオ・アルジェントはマリオ・バーヴァの血をしっかりと引き継いでいるんだなあ、というのをあらためて強く実感した。
その後、小休憩を挟んで第二部ゴブリンのライブ!第一部だけでも大満足なのに、ライブも観れるなんて何て豪華なイベントなんだろう!高いチケット代払ったかいがあった(笑)
メンバーは引き続きClaudio Simonetti、Bruno Previtali、Titta TaniのデモニアトリオにダンサーのAlice Bernardo嬢を加えたラインナップ。第一部の時の椅子がそのまま設置されていたので座ってのライブ観賞だったのは残念だったけど、途中のMCでBruno Previtaliはゾンビのポスターに出てるとか、VAN HALENのJumpのイントロを弾いたりとか、サービスも満点。がっつり曲数もやってくれて本当に大満足!
[setlist]
1.SE~La Terza Madre Main Theme
2.Demoni
3.E Suono Rock
4.Roller
5.L’alba Dei Morti Viventi
6.Zombi
7.Non Ho Sonno
8.Chi?~Chi? (Parte Seconda)
9.Opera
10.Phenomena
11.Dracula
12.Tenebre
13.Deep Shadows
14.Death Dies
15.SE:School At Night~Profondo Rosso
16.Epopea
[Encore]
1.Inferno
2.Mater Tenebrarum
3.Suspiria
そして、ライブ後はダリオ・アルジェント研究会の方々との飲み会に参加させて頂き、濃い一夜を締めくくったのでした。いやー本当に楽しい1日だった!
台湾旅行記 3
社員旅行3日目。晴れたー!台湾に着いて3日目にしてようやく晴れた!というわけで、今日はバスツアーに申し込んで一日台湾観光をすることにした。

まずツアーは「台湾のナイアガラ」と呼ばれる十分瀑布へ。


正直、ナイアガラと言うには随分とコンパクトだな?っていう感じだったけど、日本の華厳の滝みたいな落差のある滝ではなく、幅の広い滝は水量も多くて見応えは十分。三脚と広角レンズ持ってくればよかったと少々後悔。
続いて一行はバスでまた少し移動して十分駅へ。ここでは願い事を書いてランタンを飛ばすことができるというので、「早く死ねますように」と書いてランタンを飛ばしておいた。これ、夜だったら綺麗なんだろうなー。しかし、こんなランタン飛ばしまくって、山火事とかにならないのかねえ?


そして徐々に日が落ちる中、ツアー最大の見どころ、九份へ!ジブリの千と千尋(のモデルと言われることも多いけど、宮崎駿は否定している)の世界を思わせる、山あいに建物が密集した人気の観光スポット。夜景撮影好きとしても是非とも行ってみたかったところ。


が。有名な「阿妹茶酒館」のメインストリートまで来ると、信じられないくらいの人、人、人。階段をのろのろ進む人の波を見て「あぁ、これはダメだ」と思って、下から写真を撮るだけにして速攻でのぼるのをやめたのでした。
その後みんなで夕食を食べて、ツアーバスは最後の目的地、士林市場へ。


所狭しと店が軒を連ね、店先に並ぶ食事や土産物が派手なネオンに照らされる様はまさにブレードランナーの世界。市場というだけあって、夜でも活気が凄い。



地下の美食街では美味しそうなものが沢山並んでいて、その場で食べることができるんだけど、流石に昨夜の欣葉(シンイエ)で食あたりを起こしてへばっている連中を見た後では怖くて手を出せない。ふらふらと回って雰囲気だけを楽しむことに。
そんなこんなでツアー終了。台湾3日目にしてようやく観光らしいことをした(笑)
台湾旅行記 2
社員旅行2日目。さあ、天気は良くなったかな!?

ちーん。ホテルの部屋から外を眺めると、土砂降り。昨日よりも土砂降り。
▼Read More相部屋の同僚はこの土砂降りの中でかけると言うので、俺は今日は引きこもることにした。ホテルのそばのコンビニで色々な種類の台湾ビールとおつまみを買ってきて、部屋のWi-Fiにスマホ繋いでパズドラやりながら一人飲み開始(笑)

そのまま夜まで一人で部屋でごろごろしていると、みんながポツポツ帰ってきて晩御飯を食べに行こうと言うので、渋々出かけることに。何やら台湾料理の老舗の有名店、欣葉(シンイエ)というお店に行くらしい。


欣葉滷肉(シンイエ名物豚バラ肉の柔らか煮)
日本に帰ってきてから知ったけど、この欣葉滷肉が看板メニューらしい。ニンニクの効いたタレにつけられた角煮はトロトロで、すごく美味しかった!

蒜香醃蜆仔(しじみのニンニク醤油漬)

五味九孔(活きトコブシの冷製 五味ソース)
貝類は何となくめんどくさくて俺は手をつけず写真だけ。この判断が翌日以降の運命の分かれ道となるとは露知らず。



10名ほどで行ったので、色々食べれてお得感いっぱい。お腹もいっぱい。

蠶絲大蝦(大エビのそうめん包み揚げ)

紅蟳米糕(ワタリガニのタイワンスタイルおこわ)
どれもスゴく美味しくて、流石有名店なだけはあるなあ!という感じだった。
そうそう。俺がめんどくさくて手をつけなかった貝類。これ食べた社員はみんなアタりました。翌日以降複数名が上からも下からも戻しまくって、旅行どころではなく日本に帰るまでグロッキーに。手をつけなかった俺はラッキーだった。日頃の行いがいいからかな(笑)
台湾旅行記 1
今年の社員旅行は久々に海外、台湾!ここのとこ沖縄とか北海道が続いていたので、海外旅行は久しぶり。いざ、羽田空港へ!ってん?国際線って羽田からも飛んでるのか。初めて知った。

海外旅行とは言っても、台湾だからフライト時間は約3時間半。あっという間に台北へ到着。さあ!台湾観光するぞ!と思いきや台北は土砂降り。嫌な予感。折りたたみ傘持って行ってよかった。

ホテルのチェックインまでは社員全員で飲茶ツアーが組まれていたので、みんなについてそのままお茶屋さんへ。


お店に着くと、お茶を振舞ってくれる。のだけど、店員さんのお茶の注ぎ方がかなーりアバウトでテーブルにちょいちょいお茶をこぼす。っていうか、かなりこぼす(笑)これってそういう文化なのか、パフォーマンスなのか。お茶屋さんにはお土産エリアもあって、お茶を飲み終わるとお土産エリアへ誘導。なるほど、そういうビジネスか。

お店を後にして、一行はホテルへ。流石は台湾、ホテルの中はロビーもエレベーターもどこもかしこも八角の匂いがする。相変わらず雨は土砂降りなので、タバコを吸ったりホテルの中をうろうろ探検したりして夕食までの時間を潰す。そうこうしている内に夕食タイムへ。


夕食はホテルのレストランのコース。台湾料理は中華料理とはまたちょっと違ってあっさり目で美味しい。台湾ビールもすすむ。と、しばらくすると、女性社員が悲鳴を。声の方に目をやると・・・。

どどーん!
いや、こういうのを目にするとやっぱり中国文化もかなり入っているんだなあって実感する。これ、アタマ食えるのかね(誰も食べなかった)
りぶちょふ・ごしっくすきー
ルビがこの世を去って、四十九日も過ぎたけど、12年の歳月はあまりに長すぎて、心が全く癒えない。それどころか、鬱状態になってしまって夜も眠れなくなってしまって、薬を服用して無理矢理会社へ行かなくちゃならない始末。このままではいけない、全然前向きになれないし、自身の生きている意味を完全に見失ってしまった。

そこで、ルビを忘れたわけじゃないし、心が癒えたわけじゃないけど、新しい家族を迎えることで前向きになれるかなと思って、子猫を保護しているNPO団体から里親募集で再び猫を飼うことにした。
▼Read More里親になったのは、ルビと同じく黒猫の女の子。外見が似ていれば似ているほど、ルビを思い出してより辛くなるんじゃないか、性格の違いとかで違和感を覚えるんじゃないかとも相当に悩んだんだけど、それでもやっぱり黒猫以外に選択肢はないな、と。
引き取ったのは大塚にあるNPO法人、東京キャットガーディアン。猫を飼うにあたっての面談や心構え等の同意書の提出が必要だけど、12年も飼っていた実績があるので面談は特に問題なし。
早速、沢山いる子猫たちの中から黒猫の女の子を見て回る。気になったのは、およそ生後3週間で保護された推定0歳3ヶ月の子。なんとなく、顔つきがルビに似ていたのが気に入って引き取って来た。一方でルビはジャパニーズボブテイルと呼ばれる短い尻尾だったけど、この子は尻尾が長い。

で、自宅に戻ると、緊張しまくり。警戒しまくり(笑)まあ、これはルビも最初はそうだったから、今に慣れてくれるでしょう。名前はルビ(Luvi)をもじってリヴ(Liv)と命名。とりあえず、これで俺が生きる意味はもうしばらく延長されたし、これから子猫との楽しい格闘の日々が続くんだろうなあと思うと、ちょっと楽しみで生活に張りが戻りそう。
Tokyo Dark Castle 109
今月のダークキャッスルは再びPHAIDIAが登場!ギタリスト交代でBACTERIAの川口トヨキさん、しかも直前で吉田さんがダウンされてしまい、ドラムが元WILLARDの魔太朗さんという新生+特別編成となってしまったので、ある意味貴重なPHAIDIAに!

Tokyo Dark Castle 109
2016.08.06(sat) at 新宿MARZ
Open / Start 24:00
Adv ¥3,000(+D) / Door ¥3,500(+D)
ACT : AUTO-MOD / PHAIDIA / Vanished Empire / Error:666 / ド・ロドロシテル
DJ : Chihiro / TAIZO / WAKANA / 裏口入学
VJ : kihito / AZVSA chainsaw
それと、個人的課題としてここのとこずっと上手くいかなくてあがいていたワイヤレスHDMIを用いてのVJのため、先日購入したプロジェクタも機材持ち込みで怒涛の荷物。重い。
早速MARZに入って、機材のセッティング。ワイヤレスは・・・うまく認識した!これで渋谷時代のダークキャッスルのように、フロアでDJと並んでVJできる!ようやく白塗りVJの意味が出るように。ワイヤレスが今回もダメだったら、白塗りしないでふてくされてVJしようと思っていたので、良かった、良かった(笑)
そんなこんなで機材をせっせとセッティングしたり、メイクしたりバタバタしているうちにダークキャッスルオープン。一番手はError:666。

ヴォーカルのリュウガさんは決して背が高いわけじゃないのに、これがまたステージだと何ともパワフルで存在感抜群!何だか、その昔にCHRONOTRIGGER(現、BAAL)を初めて観た時のことをちょっと思いだした。でも、イベント終了後に頂いたCDにはバラード調のものもあって、パワーごり押しヒャッハー!なだけじゃない懐の深さも感じる。これからも要注目なバンドだと思う。

続いては主催者AUTO-MOD。セットリストは以下の通り。なんか、GLAYのデストピアに対抗?記念?して本家AUTO-MODもデストピアを演奏したとのこと(笑)
[setlist]
01.POISON NIGHT / 02.DEVIL DANCE / 03.時の葬列 / 04.DEATHTOPIA / 05.BELZEBUTH

そして三番手は、今回の台風の目玉、掟ポルシェのソロ・デスメタル・ユニット、ド・ロドロシテル。いや、ハンパなかった。ダークキャッスルでここまで笑い転げたのは初めてじゃないかな。ほんと、ジュネもAUTO-MODとPHAIDIAの間にとんでもないものぶちこんできたなあ。
お約束の白目剥きは当たり前として、マーシャルのアンプの後ろにひょこひょこ隠れてみたり、「お前達ポジティブ・パンクは好きか!」「お前達はポジティブか!」と妙な説教をはじめてみたりと、もう、演奏いいから全部MCでやって欲しいくらいに、とにかくMCと客いじりがハンパなく面白かった。

そんな変化球ド・ロドロシテルの後は、本気のポジパン、PHAIDIA。ステージに設置されたドクロと燭台で一気に真面目な様式美のゴシックの世界へ。

流石にいつも通りというわけにはいかない状況だったし、新生+特別編成なので、いつもとちょっと違う感じなのは致し方ないところ。それでも、前日から練習に入ったという魔太朗さんは流石だし、川口さんもそれまでのギターの中にあきらかな個性を混ぜ込んできているあたりにこれからのPHAIDIAの進化に期待が高まるステージだった。

そして、最後はDJ千尋率いるVanished Empire。今回はSIMAさんを加えての3人編成。オープン前にジュネと並んでメイクしていた時に、ちょうどVanished Empireがリハをしていたんだけど、今回はいきなりブラック・サバスのコピーをやっていたので、ジュネと二人で「何だかバニエンらしくないねえ」なんて話してたら、ライブでも1発目に持ってきてビックリ。でも、その後はいつものバニエン。いあいあしてました。千尋がステージが終わった途端にフロアに飛び降りてそのままDJブースに駆け込んでDJ始めたのは笑った。色々本当にお疲れさま。
というわけで、ダークキャッスル 109、無事終了致しました。課題だったワイヤレスHDMIも、まだ時々途切れたりとレシーバーの設置位置に課題があるけど、解消の目途は立ったし何より、渋谷時代のようにDJと並んでフロアでVJできるのはお客さんの反応がダイレクトに見れて本当に楽しい。次回も頑張りますよー!と、思いきや、9月はお休みで10月はキリストンカフェでハロウィンだから、ダークキャッスルでのVJは次は11月になっちゃうのかな?新しいネタを作り込んでおこう。
シン・ゴジラ (2016)
いつまでもルビの死を悲しんで家に引きこもっていても仕方がないので、気分転換も兼ねて公開翌日というタイミングで『シン・ゴジラ』(2016)を早速観てきた。

今回の総監督・脚本は何と『エヴァンゲリオン』の庵野秀明。登場する役者は総勢328名。しかも、日本版のゴジラとしては、初めてフルCGでゴジラが描かれるという、何とも話題先行な感もある作品。
俺は実際に劇場に行くまで、いつも事前情報をシャットアウトするので、その程度の情報でいざ劇場へ。結論から言うと、満足度は75点といったところかな。1984年版のゴジラをもっと真面目に人間ドラマを主軸に描きました、という感じ。ゴジラがフルCGになった影響で予算の関係もあるんだろうけど、ゴジラの登場シーンよりも役者の演技シーンの方が圧倒的に長い。
放射能の影響でゴジラの形態が変わるというアイディアは面白いのだけども、第2形態のゴジラが全貌を現した時には、俺は思わず椅子から転げ落ちそうになった(笑)それでも、最終形態となったゴジラのシルエットは初作『ゴジラ』(1954)を思わせるもので、なかなかいい感じ。ちなみに、俺は84年版のゴジラのスーツ版のデザインが一番好き。ゴジラの存在感も、怪獣と言うよりも人間と言う存在を超越した異世界の神のような感じで、その辺りは非常に大満足。
だけど、だけど、そうは言ってもゴジラ暴れなさすぎ!CGにしたせいだろうけど、背ビレや尻尾の先から熱線をビーム光線のように放つのはあまりにゴジラの世界観を壊し過ぎだし、役者の演技パートが長すぎてもっと「普通に暴れて街を壊すゴジラ」が見たかった。
それでも、ゴジラの歩く振動で日本家屋の屋根瓦がガタガタと揺れるシーンがあったり、自衛隊戦車のキャタピラ付近からのアングルとかは流石は庵野秀明。まあ、現在の日本映画市場の予算規模じゃフルCGゴジラはこれが限界なんだろうなあ、という感じでございました。

とか言いつつ、映画の興奮そのままの勢いで、売店でバンダイの劇場限定クリアレッド版のソフビも購入。ちょっと買うの恥ずかしかった(笑)
EPSON EB-1771W
TOKYO DARK CASTLEをやっている新宿MARZのBENQのプロジェクタが相性問題でHDMIワイヤレスが動作しないので、VJのモバイル用のプロジェクタとして、EPSONのEB-1771Wを買った。

とは言え、この機種軽く10万超えするので、なかなか気軽に買えるものじゃない。というわけで、いつも新品を購入する俺にしては珍しく今回は中古で購入。お値段、44,780円なり。
▼Read More中古のプロジェクタを買うにあたっての注意事項は、レンズの使用時間。プロジェクタのレンズには耐用時間があって、この機種だと約3900時間となってる。購入したものは、節電モードオフで330時間/オンで66時間といった程度だったので、イベント限定で使用するなら十分に長期間使用できると思う。レンズ交換が必要になる頃には、もっと性能のいいプロジェクタが発売されているでしょう。
早速、自宅でHDMIワイヤレスをセッティング。やっぱり特に問題はない。これで新宿MARZで動作しなかったら、もう、ハコ自体の問題でお手上げになっちゃうなあ。
■解像度:WXGA(1280×800)
■有効光束:3000lm
■コントラスト比:2000:1
■本体サイズ:292mm(W)×210mm(D)×44mm(H)
■質量:約1.7kg
第九回ハマー・フィルム研究会
魔人館のKAZさんが主宰する我々ハマー・フィルム研究会。顧問だった石田一さんは亡くなられてしまったけど、ハマーホラーの火消すまじ!と活動は継続されている。で、今回のハマー・フィルム研究会は再び僭越ながら私が講師と配布テキストの作成を務めさせてもらいました。今回はいつものメンツに加えて、ゴス方面からの私の知り合いの方々も来て下さり、本当にありがとうございました。

前に講師を務めた時は『血ぬられた墓標』(1960)をメインにやったけど、今回はハマーのカルンシュタイン三部作と『鮮血の処女狩り』(1971)をテーマに、再び女吸血鬼が題材。
▼Read Moreとは言え、ハマー・フィルム研究会も既に第九回。ドラキュラシリーズは全て解説が完了しているので、吸血鬼関連で話せるネタがなくなってきていることも事実。そこで、今回は女吸血鬼ではあるけど、ポリドリの『吸血鬼』から『吸血鬼ヴァーニー』、『吸血鬼ドラキュラ』といった男性吸血鬼小説の流れから、ゴーティエの『死女の恋』、でようやく『吸血鬼カーミラ』といった吸血鬼小説の流れも紹介。
■『バンパイア・ラヴァーズ』(1970)
レ・ファニュの『吸血鬼カーミラ』にかなり忠実に製作された、カルンシュタイン三部作の第1作目。1968年のヘイズコードの廃止に伴って、エロティックな要素が増しているのも特徴。本作でカーミラを演じたイングリッド・ピットは、この作品で女怪奇俳優としての地位を確立したのは皆さま御存知の通り。
でも、24歳っていう設定のカーミラを演ずるピットは当時既に33歳。やー、ちょっと妖艶すぎるよね(笑)まあ、それが逆にこの世のならざる者としての説得力があるんだけど。マデリン・スミスはセルロイド人形みたいでかわいいし、キツ目の美人ケイト・オマーラも好みな映画です。
■『恐怖の吸血美女』(1971)
カルンシュタイン三部作の第2作目。前作以上に無意味な裸体描写があることと、カーミラと男性教師の「濡れ場」があることで、生真面目な俺としては嫌いな映画。しかも、主役のユッテ・ステンスガードがねえ。アゴが割れてるのがダメなんだよねえ。
■『ドラキュラ血のしたたり』(1971)
カルンシュタイン三部作の第3作目。もはや原作はどこへやらなお話だけど、実は三部作の中では一番完成度が高い映画なんじゃないでしょうか。監督は『ヘルハウス』(1973)のジョン・ハフだし、とにかく非情なまでに魔女狩りを推進するピーター・カッシングの存在感が圧倒的。
■『鮮血の処女狩り』(1971)
イングリッド・ピット繋がりで、「血の伯爵夫人」バートリ・エルジェーベドを主題とした本作も紹介。が、ここでまさかの誤植が発覚。原題”COUNTESS DRACULA”を何故か”COUNTED DRACULA”と痛恨のタイプミス。セサミストリートにしちゃったのでした。
本当はセットや衣装を流用したとされる『1000日のアン』(1969)との徹底比較を目玉にするつもりだったんだけど、コマ単位で比較しても「明確に流用」したのがみつからず、ここは逆にハマーの美術スタッフの意地を見せられた感じだった。
というわけで、久々のハマー・フィルム研究会、実に楽しくやらせて頂きました。今後はもっとお客さんの裾野を広げていきたいねー、なんて打ち上げで話しつつ、ポケモンGOの話題で盛り上がった一夜でございました(笑)
