ちょっと子供向きかも?とは思いつつも、やっぱり『アダムス・ファミリー』は好きなので劇場に観に行ってきた。
▼Read More何だか出来の悪いディズニー映画みたいな、ファミリー向けキッズアニメだった。子供向けを強く意識しているせいか、毒気が抜かれブラックジョークのキレも悪い。
テーマも「多様性を受け入れよう」っていうのが前面に出すぎていて、説教臭いし、それがアダムス・ファミリーが持っている風刺性とかブラックジョークの魅力を半減してしまっているように感じた。これ、アダムス・ファミリーでやる必要あったのかな?
後、キャラクターデザインに関して、プロデューサーのケヴィン・ミゼロッキが「ハンナ・バーベラ・プロダクションが制作したTVアニメシリーズではキャラクターの外見が大幅に変えられました」、「今回は初めて原作をより忠実に再現した」とパンフレットにあるのが大きく疑問。
確かに1992年のアニメ版は外見が随分と変わっていたけど、日本でも東京12チャンネルでやっていた1973年のアニメ版は原作に近いと思う。原作を忠実に再現って言うなら、今回のウェンズデーのあの腫れぼったい目はないよね?
ちなみに、ネットを見ると1991年の実写版をオリジナルと勘違いされている方が多いようだけど、あくまで原作はチャールズ・アダムスが1937年から描いていた一コマ漫画。実写版の最初はABCが1964年からTVドラマ化したシリーズで、その後1973年からハンナ・バーベラがアニメ化して、それをさらに劇場で実写化したのが1991年版なので皆様お間違えなく。