渋谷の松濤美術館で開催されているブラザーズ・クエイのファントム・ミュージアムへ行ってきた。
▼Read Moreブラザーズ・クエイと言えば、『ストリート・オブ・クロコダイル』(1986)に代表される怪奇幻想味溢れるストップモーション・アニメーションを手掛ける双子の作家。高校生の時に美術の授業で『ストリート・オブ・クロコダイル』を鑑賞し、衝撃を受けた身としては絶対に観に行かなくてはならない美術展。何たって、俺がここまでゴスの世界に深入りする上で影響を受けたのはオート・モッド、ラヴクラフト、ブラザーズ・クエイなんだから!
当日は雨が降っていて、逆に空いてるかなと思ってあえて雨の日を選択。予想通り俺が行った時間帯は人もまばらでほぼ貸し切り状態で、全ての展示をゆっくりと観ることができた。展示会場は二階がイラストレーションを中心としたアートワーク。1階のみ写真撮影可能な『ストリート・オブ・クロコダイル』のデコール、地下1階が様々な映像作品のデコールという豪華な内容。
いや、しかし、もうここに住んでしまいたい!ずっとこの空間に閉じ込められてしまいたい!っていうくらいに感動した。精緻に作り上げられた数々のデコールなんて、いくら見てても飽きないし、いくら時間があっても足りないくらい。濃厚な怪奇と幻想の世界に酔いしれて、くらくらするほど幸せだった。
半ば夢見心地で全ての展示を観終わって、最後に公式図録兼書籍を購入したら、クエイ兄弟の直筆のサインが当たるスピードくじをひけて、運のない俺にしては珍しくサインが当たった!もう、一生の宝物にする!図録を隅から隅まで読んで、是非とも期間中にまた行かなくちゃ。