ちょっとしたご縁があり、ゴシック、シンフォニックな音楽性を持ったアイドルグループAphroditeさんのワンマンライブVJをやることになった。
▼Read More正直な話、俺は今までアイドルというものに興味を持ったことがない。世代的にはおニャン子クラブがどストライク世代で周りはやれ誰が可愛いとか騒いでいたけど、俺は全く興味がなくって誰が在籍していたとか一人も名前を知らないくらい。当然AKBも誰も知らないし、ましてや地下アイドルなんて何も知らない。そんな俺がアイドルを手伝おうと思った理由はただ一つ。
ワンマンの会場が代官山SPACE ODDだったから。
代官山SPACE ODDはサマソニでも使用していたLED巨大モニターを移設しているVJにとっては最高の設備を備えたハコ。そりゃ、そんな環境でVJをやってみたい。とは言え、そこは一応アイドルグループ。普段のダークキャッスルとかで俺がやっているような怪奇幻想、ゴシック全開の死や頽廃なVJをするわけにはいかない。
そこで、彼女達の曲をとにかくずっと聴き続けた。もう、俺、6人目のメンバーになれちゃうんじゃない?ってくらいに歌詞まで覚えて(笑)普段のゴシック系イベントでは華やか過ぎて使わないような技術やエフェクトも色々仕込んで本番当日。
運営さんが「普段通りにどうぞ」と許可が出たので、アイドルさんのライブなのに白塗りヒビメイクをがっつりしつつ、VJ開始。SPACE ODDの巨大モニター凄い!流石に綺麗に映像が出るし、LEDだから照明にVJが殺されることもないし、演者の影が映り込むこともない!15年間VJやっててこんなに快適に楽しく出来たことはないかもしれない。
ライブはダブルアンコール含め、全14曲。あくまでステージの主役はアイドルである彼女達なので、それを殺さない程度に抽象的かつ印象的な映像をメインに、全ての曲に対して異なるセットを組んで行ったので、ステージも非常に見ごたえのあるものになったんじゃないかと思う。周囲の方々の評判も良かったし、本当に面白かった。いつもアンダーグラウンドばかりでやっていると、使う技法が単調化してしまうから、たまにはこういった異文化交流も視点の広がりがあっていいもんだね。