『ホビットの冒険』三部作、遂に完結!指輪物語の『旅の仲間』から数えれば何と足掛け13年!終わってしまうのが名残惜しくはあるけれど、劇場に観に行ってきた。
▼Read More前作『竜に奪われた王国』(2013)でエレボールを飛び出したスマウグとバルドの一騎打ちから幕を開け、物語は怒濤の五軍の合戦へ。もう、戦闘、戦闘、また戦闘のオンパレード(笑)でも、意外と疲れずにのめり込んで観れたかな。
物語はもう、クライマックスの連続でただただ圧巻。そもそも児童文学でボリュームがそんなにない原作だから、尺を伸ばすために戦闘シーンで水増ししているわけだけど、そんな裏の事情を微塵も感じさせない迫力。まさに、大スクリーンで観るための「劇場公開作品」といった感じ。
ガラドリエルの奥方はサウロンを吹き飛ばすし、レゴラスは相変わらずトリッキーだし、ダインは豚に乗って現れるし(笑)、ラストはしっかり『旅の仲間』に繋がっていくしで、とにかく大満足。1分1秒でも長く中つ国の世界に浸っていたい俺としては、水増ししてでも三部作にしてくれたことに感謝。
前三部作では戦闘シーンのカメラワークが忙しすぎて何が起こってるのか状況を把握しづらかったり、感動シーンはとりあえず無音にしてスローで撮影、みたいな稚拙な演出が散見されたけど、本三部作では全体的にそういった部分も改善されていたように思う。
スマウグはもうちょっとひっぱっても良かったのになあ、とか、トーリンが自分を取り戻すシーンの唐突さにビックリしたり、「五軍」が原作ではドワーフ、エルフ、人間、ゴブリン、ワーグを指していたのに、ドワーフ、エルフ、人間、ドルグルドゥア、グンダバドって解釈になっていたりという違和感もあったことはあったけど、まずは無事完結したことに感激。
さあ!次は『シルマリルの物語』の映画化をお願いしますよっ!(笑)