Amazon Prime Videoで特に何の予備知識もなく『残穢 -住んではいけない部屋-』を観てみた。
▼Read More怪奇幻想・ゴシックに関することからくだらない日記までつらつらと。
Amazon Prime Videoで特に何の予備知識もなく『残穢 -住んではいけない部屋-』を観てみた。
▼Read Moreこれは賛否両論だろうなあって感じ。「畳を掃くような音」っていう出だしは物語に引き込むのに十分魅力的だし、因縁を追いかけていく推理小説的な展開も面白い。マンションからの、マンション建設前のゴミ屋敷からの、戦後の赤ん坊の泣き声あたりまではまだワクワクする。
けど、そこからさらにさかのぼって大正時代の座敷牢っていうあたりから「しつこくね?」ってなりだして、美人画の掛け軸あたりで「地縛霊じゃないんかーい!」となって、九州に辿り着くころには興味が薄れてしまう。これは原作そのものが持つ問題であるかもしれない。
加えて、最近よく見かける低予算心霊モキュメンタリー系なノリも御都合主義的で白ける。よくまあ、みんなそんな昔のことこと覚えてたり、ペラペラと部外者に話すもんだな?っていう。
『リング』の貞子みたいにどどーん!っていうのも最後の最後までないし、それもすっごくちゃちいCGで笑っちゃうし。主人公の調査は途中で投げっぱなしジャーマンになるし。何とも不完全燃焼。
観終わった時には、スポンサーなのか、引越のシーンでアート引越センターの段ボールがやたらと映ってたなあということくらいしか記憶に残らなかった(笑)