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2013/07/12

H・P・ラヴクラフト / ラヴクラフト全集 1

ラヴクラフト全集 1
著者:H・P・ラヴクラフト
訳者:大西 尹明
出版社:東京創元社
発売日:1974/12/23

[収録作品]
 インスマウスの影
 壁の中の鼠
 死体安置所にて
 闇に囁くもの

自炊したPDFをSony Readerにてあらためて読了。もう何度読み返したか分からないし、流石に青春時代に初めて読んだ時ほどの衝撃はないけど、やっぱりラヴクラフトはいい。

■インスマウスの影
ラヴクラフトは青春小説である、なんて考えている自分にとって、この作品は象徴的な位置づけ。男性ならば声変わりをし、背が伸びると共に体格が変わり、髭が生えるようになり・・・といった、第二次成長期に皆が感ずるであろう、自分が自分ではない者に変化してしまうのではないか、という不定形の恐怖がこの小説にはある。流石にこの歳になっちゃうと、半ば諦めみたいな、ありのままの自分を受け入れるだけの年数を重ねてしまっているけど、青春時代の自分はこのインスマウスの影の中に、自己の不安や恐怖を重ねて怯えた。

■壁の中の鼠
一人称形式で進められて、最後に「どどーん!」っていう展開のラヴクラフトの王道パターンな構成。猫が好きだったラヴクラフトらしく、猫の描写が印象的。これは『ネクロノミカン』(1993)のオムニバス一話目としても映画化されてるけど、まあ、この映画は原形留めてないからねえ。

■死体安置所にて
ラヴクラフトにしては珍しく、ブラックユーモアな短編。オチは結構そのまんまで想像の通り。でも、くすっと笑っちゃう(既にこの感覚がおかしいかも)愛すべき短編。

■闇に囁くもの
クトゥルフ神話体系に属する作品群の中でもSF色の強い本作。でも、ラヴクラフトにしては珍しく暗示的な事象の積み重ねと結末で若干物足りなさが残るのも事実。巻末の訳者あとがきにもある通り、これは暗示的な手法でどこまで恐怖を維持させることができるか、というラヴクラフトの小説家としての挑戦なんだろうけど。ああ、そう言えばこれも『ネクロノミカン』(1993)の三話目になってたけど、あまりの脚色の酷さにもう思い出したくもない(笑)

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